あらすじ
著者は、吉野・金峯山寺1300年の歴史の中で2人目となる大峯千日回峰行満行を果たした大阿闍梨である。大峯千日回峰行は、1日48キロの山道を16時間かけて年間4ヵ月、定められた期間に吉野山から大峯山までを往復するという、9年もかかる修行である。一旦、どんなことがあっても、途中でやめることはできない。もし万が一これ以上行が続けられないと自己判断したときは、所持している短刀で腹を切って行を終えなければならないという、厳しい掟がある。本書は、そうした超人的修行を成し遂げた塩沼氏が、日々をどう刻んで生きるかを、やさしく説いたものである。塩沼氏は、自身が住職をつとめる慈眼寺で、毎週日曜日の護摩のあとに法話を行うが、本書は、そこでの話を土台にしてまとめられたものである。人生とは何か、生きるとは何かということが、難行苦行を超えた著者の言葉から明らかにされる。
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Posted by ブクログ
とても優しい口調で読みやすく書いてあります。
1人で生きることは出来ない、周りの人や自然に感謝して生きることが大切だというのが自然に伝わってくる内容です。
この本を読んだおかげで、頭にくることがあったのですが、自然におこらずに済みました。
怒りを撒き散らすことは誰のためにもならないのでは?と改めて思いました。
全ての身の回りで起きることは自分を成長させてくれるものと思うようになりました。
筆者の塩沼 亮潤住職のお寺の秋保にある慈眼寺は、偶然この前旅行の時に前を通りました。
本を読む前だったので知らないお寺だったのですが、気になって覚えていました。
旅行から帰って1週間後に読み始めた本でお寺の名前が出てきて驚きました。
近くのお寺なので、仙台にいる間に行ってみたいなと思います。