【感想・ネタバレ】仙台ぐらしのレビュー

あらすじ

心配性の作家がつづる地方都市生活の魅力と希望。震災で都市機能がマヒしてしまった体験を持つ仙台。そこに暮らすちょっと心配性で、ちょっと自意識過剰な作家の、軽妙で味わい深いエッセイ。途方に暮れた後にたどり着いたのは「楽しい話を書きたい」という思い。日常のすきまの希望をつづって、読後感も爽やか――。短編小説「ブックモビール」も収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

仙台での日常を楽しくまとめた1冊。
著者が心配性な事もあって、そんな事まで気にしなくていいのでは……?みたいな話がいくつも出てきてとてもおもしろい。
私は仙台という街には縁もゆかりも無く(強いて言うなら小学生の頃仙台から転校してきた友達がいた事くらい)、普段暮らしている中であまり意識した事はなかったのだが、このエッセイに出てくる仙台とそこに住む人々がとても魅力的で次にどこか旅行に行くなら仙台もいいな〜と思い始めている。

後半には東日本大震災の話も出てくるのだが、著者自信が「この本を震災関連本にしたくない。」と言っているように、震災の本だとはあまり感じなかった。

いつか仙台に行ってみたい。

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2025年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エッセイと小説、対談と色々楽しめた。

最初は伊坂幸太郎を通して現代の仙台の姿を知ることが出来るのでは?と思ったけど、タクシーが多いことくらいしか分からなかった。

まあ「仙台で暮らしている“伊坂幸太郎のくらし”」だと思えばそうなるだろうけど。

少しのことでも心配性な伊坂さん。こんな人があんなに死体がゴロゴロ出てくる話を書くんだな、と思うと少し意外だった。

震災の話は読んでるこちらも辛かったけど、あんなに些細なことにでも心配せずにいられない伊坂さんが、1000年に一度の大災害なんてとうなってしまうんだ、と思ったけど、色々大変そうでも頑張って日常を過ごしている伊坂さんの姿が読めて、何か泣けてしまった。

このエッセイは2005年が一番古くて、もう20年前の話になってしまったのが残念。
もう少しこの本を早く手に取っていれば、少しはリアルタイム感?を味わえたのかな。

小説「ブックモビール」で渡邉さんのセリフ「光景を見に来るんじゃなくて、人の心を見に来いよ」わ名台詞だと思った。
しかし、実在の人物をスリにするとか大丈夫だったんだろうか。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仙台に拠点をおく伊坂幸太郎氏のエッセイ。
震災をはさみ、足掛け8年の仙台にまつわる氏のエッセイ集。飄々としつつ、若干小心?考えすぎ?な性格がユーモラスに描かれています。

・・・
「〇〇が多すぎる」の定型タイトルが9つもあり、途中で強引?な印象も見え隠れ。自ら設定したマイルールに縛られ相当苦労された様子。

なかでも印象的なのは「見知らぬ人が多すぎる」で、声をかけてくる見覚えのない人と氏とのやり取りを描きます。ある時はファンであったり(当然伊坂氏は知らない)、またある時は単なる隣人が声をかけてきただけだったりします(これまた「有名人になったかも?」という自意識過剰感を恥ずかしく思う)。仙台というコンパクトな町を愛し、自らの立ち位置をユーモラスに描きます。

そんな仙台での最大のびっくりは、最後の「文庫版あとがき もしくは、見知らぬ知人が多すぎるIII」に表われています。偶然声をかけてくれたファンに手渡されたCD。その名も「ソンソン弁当箱」。さらに翌日、子供の手を引いて入った喫茶店で初老の店員から声を掛けられる。「昨日息子に会っていただいたようで」。なんと偶然にも「ソンソン弁当箱」メンバーのお父様がその店員。さらに、こうしたことを文庫版あとがきに載せたいと編集者に話すと、「あ、ソンソン弁当箱?知ってますよ」との返答。その理由については読んでからのお楽しみ。

・・・
ということで伊坂氏のエッセイでした。

得意ではないということですが、どうしてなかなか、面白いですね(プロですからねえ)。スリラーのようにツイストを期待するわけでもないし、むしろ筆者の人となり、仙台愛が伝わってくる、ほのぼのエッセイであったと思います。

仙台に暮らしたことのある方、お仕事でご縁のある方、今後暮らしてみたい方、伊坂幸太郎氏のファン等々にはお勧めできると思います。

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2023年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多すぎるもの
タクシー、見知らぬ知人、消える店、機械まかせ、ずうずしい猫、心配ごと、映画化
僕は良く、仙台の街中に出かけ、コーヒーショップやファーストフードの店を転々とするのだが、ここは仕事がやりやすいぞと思っているところばかりが閉店していくような、そんな気がしていた
この地震で、へこたれるために、今まで生きてきたわけでは無いのだと、自分自身に言い聞かせている

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2023年01月30日

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