【感想・ネタバレ】仙台ぐらしのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

一人の人が生活の中で浮かんでくるよしなしごとを綴っている本。仙台ぐらしだから、ってわけでなくて、名古屋ぐらしでも沖縄ぐらしでもいい、とにかく一人の人間の心の中を見ている。(エッセイってそういうものか)震災に寄せての話もいくつか。すこしつらくなる。

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2021年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仙台に拠点をおく伊坂幸太郎氏のエッセイ。
震災をはさみ、足掛け8年の仙台にまつわる氏のエッセイ集。飄々としつつ、若干小心?考えすぎ?な性格がユーモラスに描かれています。

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「〇〇が多すぎる」の定型タイトルが9つもあり、途中で強引?な印象も見え隠れ。自ら設定したマイルールに縛られ相当苦労された様子。

なかでも印象的なのは「見知らぬ人が多すぎる」で、声をかけてくる見覚えのない人と氏とのやり取りを描きます。ある時はファンであったり(当然伊坂氏は知らない)、またある時は単なる隣人が声をかけてきただけだったりします(これまた「有名人になったかも?」という自意識過剰感を恥ずかしく思う)。仙台というコンパクトな町を愛し、自らの立ち位置をユーモラスに描きます。

そんな仙台での最大のびっくりは、最後の「文庫版あとがき もしくは、見知らぬ知人が多すぎるIII」に表われています。偶然声をかけてくれたファンに手渡されたCD。その名も「ソンソン弁当箱」。さらに翌日、子供の手を引いて入った喫茶店で初老の店員から声を掛けられる。「昨日息子に会っていただいたようで」。なんと偶然にも「ソンソン弁当箱」メンバーのお父様がその店員。さらに、こうしたことを文庫版あとがきに載せたいと編集者に話すと、「あ、ソンソン弁当箱?知ってますよ」との返答。その理由については読んでからのお楽しみ。

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ということで伊坂氏のエッセイでした。

得意ではないということですが、どうしてなかなか、面白いですね(プロですからねえ)。スリラーのようにツイストを期待するわけでもないし、むしろ筆者の人となり、仙台愛が伝わってくる、ほのぼのエッセイであったと思います。

仙台に暮らしたことのある方、お仕事でご縁のある方、今後暮らしてみたい方、伊坂幸太郎氏のファン等々にはお勧めできると思います。

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2023年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

多すぎるもの
タクシー、見知らぬ知人、消える店、機械まかせ、ずうずしい猫、心配ごと、映画化
僕は良く、仙台の街中に出かけ、コーヒーショップやファーストフードの店を転々とするのだが、ここは仕事がやりやすいぞと思っているところばかりが閉店していくような、そんな気がしていた
この地震で、へこたれるために、今まで生きてきたわけでは無いのだと、自分自身に言い聞かせている

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2023年01月30日

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