あらすじ
中学生のなかに紛れ込んだ、人間そっくりの
「ロボット」手崎零(てざき・れい)は
人間を幸せにするために、常に最適な行動をとっていた。
だが、ある出来事により自身がロボットだと
周りに気づかれ、友人たちとの関係が壊れてしまう。
高校に進学した零は、ひとりの少女、
珊瑚(さんご)と出会う。
彼女と付き合いながら、零は卓球を通じ、
ふたたび人間との交流を深めていく。
順調な日々を送っていた零だが、
卓球の試合当日、突然、気を失ってしまう。
目覚めた零が気づく、自身も知らなかった秘密とは……。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
一気読みでした。せつない。苦しい。悲しい。でも、その感情があるからこそ、生きてるってことなんんだって。うまく言えないけど、胸の奥のしこりが溶けていく感じがしました。何があっても、支えてくれる人の大切さ。愛することの壮大さに、感動しました。佐久本さん、ありがとう!
Posted by ブクログ
ロボットが人間と共生し、周りを幸せにするため…というミッションのもと、人間に紛れて中学、高校と過ごしていくよくあるようなSFまじりの青春ストーリー…
と思っていたら、いい意味で裏切られました。5分の4くらいまではさくさく読めるラノベ風な感じ…と思っていたけど、いいテーマでした。
作者の佐久本庸介さんも統合失調症を抱えながら作家をしていると知り、納得の内容。
これはそういう病を抱えている人はもちろん、いろんな人が共感できるところがあるんじゃないかなぁと思った。