あらすじ
「つながりのネットワーク」を機能させ、価値共創の好循環を生み出す、ソーシャルインパクト。その戦略的な実践事例が、企業、自治体、NPOなどの垣根を越えて、いま日本中で続々と現れてきています。本書では、他人ごとの空気を変え、共感の連鎖を巻き起こしたそんな約20社の取り組みから、ソーシャルインパクトが変える、市場・マーケティング・働き方・組織のあり方、そしてチームの創り方を解説・紹介します。
―約20社の挑戦!―
● ヤマトHDの地域活性化支援「プロジェクトG」
● 武雄市図書館「市民価値を共創する公共施設」
● フェリシモ「フェリシモ猫部」
● 大垣共立銀行「コンビニ型店舗・ドライブスルー型店舗」
● 資生堂「未来椿活動」
● 王子ネピア「nepia千のトイレプロジェクト」
● アールプロジェクト「遊休施設の市場創造」
● ワクワーク・イングリッシュ「フィリピンで100のワクワク事業を創る」
● 日本マイクロソフト「東日本大震災被災地支援」
● ヤフー「社員食堂BASE6」ほか
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Posted by ブクログ
CSV(creating shared value)の概念を、各企業の活動例も豊富に掲載することで(OnePanassonicもありました!)より分かり易く噛み砕いて解説したもの。
人間とは「人の間」と書く。人と人との間にある繋ぎ目に様々な困りごと≒ビジネスチャンスは眠る。この困りごとを、いかに「自分事化」し「能動的」に埋めにいけるか。その能動的な働きかけにより、様々な立場の人を巻き込み(みんなごとか)、活動を拡大発展させ社会へのインパクトをつける(世の中ごとか)。様々なステークホルダーとの「つながり・ネットワーク」を機能させ、共に価値を創造し、生み出された価値を「循環する仕組み」まで創ることが重要。といったお話。
フェリシモの会社公認の部活動から社員から主体性を引き出し、価値を生む取組がとくに印象深かったな。
・ヒトモノカネジョウホウ+ソーシャル。ソーシャルは5つめの経営資源と捉えるべし
・ソーシャルキャピタルはストックできない。良いフローの中で、周り、巡るもの。だからこそ循環の仕組み作りまでデザインが必用。
・人材が集まるだけでは進まない。そこに切羽詰まった課題がないと、人はそう簡単には動かない。
・今ある会社の姿は、過去に誰かが描いた集合体でしかない。未来は常に1人1人の心の中にある。未来はいつも自分たちがこうありたいということからはじまる。
・未来の会社に向けて、個々の社員が持っている「いいな」をかたちにするための役割を果たすのが部活。
・名刺の裏面を各自の活動を自由に記載できるようにする。
・がんばっている人が近くにいるいて、一緒にがんばろうと思うことを感染動機という。
・社員への浸透したか否かは、親から教えのように「心に染みている」状態になっているかと定義する。
・会社とは社員に「働く幸せ」を提供する場である。
・チームとは、異質な人間がある目標を実現するために熱意をもって助け合う組織であり、単なる人の集まりであるグループとは違う。
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