【感想・ネタバレ】2KZのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

文句なしに面白い
今後、どんな作品を描くのか、胸が弾む新人漫画家が顔を見せてくれるのは、どのジャンルでも喜ばしい事だが、私は特に、四コマ漫画だと、それが強くなるようだ
長田先生を見つけ、こうやって、日の当たる所まで導き、一冊の本になるまで力を尽した、ぶんか社の編集さん、漫画好きの鑑であろう
内容は、ちょっとほんわかとした、ファンタジー要素が漂う日常コメディ
日本妖怪の中でも、最も有名と言っても過言じゃない、座敷童が活躍(?)している
一漫画読みとして、読んで感じた事を正直に書くが、『うちのざしきわらしが』(てっけんとう先生)と、『小森ちゃんはヤる気を出せ』(コンノトヒロ先生)、この二作品をミックスした感じ
だが、誤解して欲しくないが、パクリ感は微塵もない
この『2KZ』には、長田先生のオリジナリティが満載だ。ド金髪でピアスってのも、これまでのイメージをぶち壊し、更なる魅力を引きだしたって意味では新しイイ、と言えるだろう
なし崩し的に同棲・・・同居を開始した男子大学生・ユータが根っからの“おかん”キャラってのも、話に軽快なテンポを生んでいる
そんなユータと、ヒッキーわらしのトラの日常会話がほっこり笑える一方で、ユータの正論や、トラの年季を感じさせる言い訳も、心にズンッと来て、『2KZ』の印象を強くしてくれる。トラの、引き籠もりとしてのやる気に満ちた言動、これには妙な凄味があったり、なかったり(笑)
隣人のカオル・アユム父子、ユータの悪友・タナカもイイ持ち味がある。このレギュラー陣の存在が、程好いリアリティを生んでいて、読み手が飽きてしまうのを、さりげなく防いでいるように感じたのは私だけか、いや、そうではあるまい
巻数が入っていないので不安になったが、どうやら、増刊「主任がゆく! スペシャル」で連載が続いているようなので一安心
このまま、日常系が続いて欲しいと一方で、ユータの母性に惚れちゃう娘が登場して、アパートに引っ越して来たら面白いな、とも期待している
この台詞を引用に選んだのは、先にも述べたが、長生きしているトラの悟りに近いモノから来る台詞の中でも、特にしみじみと納得してしまったので。無意識に、私、日常の忙しさに心へ小さな傷を付けられているのかなー。このトラの言葉に対したユータの理想論も見事

0
2015年06月17日

シリーズ作品レビュー

「女性マンガ」ランキング