あらすじ
天文学者の父親とともに遠く南国の孤島に暮らしている少女・海良。ある日、彼女が闇夜の草原で出逢ったのは、星空から降りたった不思議な少年・τ(タウ)だった。 「僕という天体は、宇宙を未来から過去へと進んでいる。でもこの姿を浮かべていられるのは、ほんの七日間だけ。だから今夜は僕にとって、君との最後の夜なんだよ――」 果たしてその謎めいた言葉の通りに、海良は毎夜、タウと出逢い続ける。約束された出逢いの、避けられない別れの時へ向けて――。 時を遡る少年とすれ違い続ける少女が織りなす、たった七夜のラブストーリー。
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Posted by ブクログ
所々、難しくて理解しにくい部分( 説明 )があったりしましたが、面白かったです。理解力ないからSF設定難しかった…。
自分と逆向き( 未来から過去へ )に時間が進んでいる天体の男の子と、夜だけ7日間過ごすお話でした。
時間がすれ違っているので、お互いの気持ちの差がとても切なかったです。最初の日はタウからの気持ちが切なくて、最終日には海良の気持ちが前向きになってて温かい気持ちになりました。
2012年に買って読んでいたようなのですが、その頃の私何歳なんだろ…その時読んで何思ったのか気になります。
Posted by ブクログ
切なくて儚くて純粋で一気に読み終わってしまった。
どちらにとっても、心が通じあえたと思ったら片思い状態になってもう会えなくなってしまうというところに泣いた。
ぼく明日と設定はほぼ同じだけど、私はこっちのほうがより切なくて好きだなと思った。
ぼく明日は、ヒロインが相手の行動をメモしてそれに合わせて行動しているから、理屈っぽくなってあまり好きになれなかったのかなと思った。
対してこの作品は、恋に理屈はいらない、みたいな感じで年相応なまっすぐな恋愛で好みだった。
Posted by ブクログ
切ない…
どうなってしまうのか分かってしまったからこそ、後半に行くにつれて切なく思う気持ちがじわじわと大きくなっていきました。
あとがきにも書いてありましたが、読み終わったあとにタウ視点で逆から見返すと、さらに胸がきゅっとなります。
Posted by ブクログ
『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』と設定が似ている、というので読んだ。
昨日会ったばかりのタウから親しげに呼び捨てされるなんて!と憤るミラのダブスタたるや!
設定が似てるというかほぼ同じというか、少なくとも作者が伝えたい部分は全く同じ。他にもう1冊似た設定本があるそうなんだがもういいかな…せつない別れ系は…。
Posted by ブクログ
んー、評判が良かったので結構楽しみにしてたんだけど、合わなかった。たった7日間だけ、時間を毎日逆行して会える宇宙少年との初恋話。なんかこう「人が人を好きになることに理屈なんかないよねっ!」って感じで、タウとミラが引かれあう感覚がよく分からなかった。タウはまだ分かる。初めて反応を返してくれた人間がミラだったから。ただミラは、なんでタウを好きになったのかが伝わってこなかった。たったの7日、それも3日目でお互い好きになるし。ミラの戸惑いとタウの正体と自省で物語が過ぎてゆくので、触れ合いに紙面が裂かれている訳でもない。絶賛までされる理由は分からなかった。現に今恋愛している人なら共感するのかもね。