あらすじ
統合失調症患者を家族や関係者が正しく理解し、どう支えていくか?
本書の再度のセールスポイントは、統合失調症治療に心血を注いできた渡部先生が“私の治療法”として相談モデルを出し、独自の治療法を
述べている点です。家族と共に支えるケース、医師としての心構えなど、360度に渡った視点で、統合失調症に立ち向かうスタイルをアグレッシブに
提案しております。従来の“統合失調症”書籍に物足りなさを感じていた読者の方に、ぜひ、ご一読をお勧めしたい最新治療の書です。
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Posted by ブクログ
娘が、精神的に不安定になっています。少し前に、学校の委託医師に見てもらったようだが、病名を教えてもらっていないらしい。まだ、特定できないのかもしれない。父親として何ができるか、、、まずは、心の病に関する勉強を始めようと考えました。
この本は、「統合失調症」に関して、医師の側から説明した内容です。病気の内容に関する説明はもちろん、今まで治療された経験に基づき、どのように病気と立ち向かえばよいか説明しています。
参考になった点は、3点あります。
1. コンプライアンスからアドヒアランスへ
医師の指示通り薬を飲むのではなく、服薬の必要性を理解して飲む。
2. 患者のレジリエンスに働きかける
人の持つ自然治癒力(対処能力)に働きかける
3. lowEE(Expressed Emotion)の家族を目指す
批判しない、敵意を持たない、感情的に巻き込まれすぎない、褒める、暖かな家庭を作る。
これは、学習にも繋がる要素を多く含んでいると感じました。ゴールを明確にする。そのゴールが達成できることを相手に伝える。ゴールを目指して努力することを支援する。温かい家族のサポートが何をするにも重要であることを感じます。(できるかどうかは別として)
幸い、娘は、「統合失調症」の症状を示しているわけではなさそうでした。しかし、それに安心せず、今後は、lowEEを目指していこうと思います。