【感想・ネタバレ】決定版 評伝 渡辺淳一のレビュー

あらすじ

札幌医科大学で学び、心臓移植問題を機に、整形外科医から文学の道へ進み、昭和・平成の時代、第一線の作家として活躍した渡辺淳一。谷崎・川端も書けなかった人間の《生》と《性》の本質を、自らの体験を冷徹に描くことで、文学の高みに到達した――。編集者として直木賞受賞の布石となる『花埋み』を書かせ、後に評論家として数々の名著を刊行する著者が、渡辺文学の全てを網羅する評伝決定版。

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Posted by ブクログ

編集者として、また友人として、渡辺淳一と深い親交のあった著者が、渡辺の生涯と作品について語った本です。

渡辺の作品世界にどれほど鋭くせまることができているかという点では、すこし不満ののこる内容でしたが、著者自身の評価を前面に押し出すことは控えられており、渡辺淳一の基礎的な資料を示すという姿勢に徹した内容となっています。とくに本書の約半分近くを占める書誌は、渡辺淳一という作家について知るための貴重な情報を提供してくれています。

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2016年05月14日

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