あらすじ
最近の神社ブームには目を見張るものがあります。しかし、冷静に考えてみれば、神社のことは知らないことばかり。そして、神社のことを理解するのに重要なのが「神話」です。なぜなら、それは神々の物語だからです。天照大御神(あまてらすおおみかみ)や須佐之男命(すさのおのみこと)といった神々の物語は、日本最古の歴史書『古事記』や『日本書紀』などに書かれています。本書は『古事記』を中心に、神話のあらすじと解説、ゆかりの地の探訪記事を掲載しています。日本各地の「神話の里」の写真も満載で、見ても楽しくやさしく理解できる神話の本です。読後には「神話とはこんなにも奥深く面白いものだったのか! 」となること、うけあいです。平成24年からは、神社本庁による「神社検定」が始まりました(主催/一般財団法人日本文化興隆財団)。神社本庁とは、全国約八万の神社を包括する組織です。大反響のもと、全国の会場で試験が行われました。平成27年6月には「第4回 神社検定」が行われます。毎回、テーマが設けられ、平成27年の3級のテーマは「神社の基礎と万葉の神様」、2級のテーマは「祭りと神社の歴史」、1級は特にテーマを設けず、ほぼすべての神社検定公式テキストから広く出題されます。この公式テキスト2『神話のおへそ』は、平成27年の試験では2級と1級の出題テキストとなります。検定を受ける人には必須、受検しない人でも神社の正しい知識を簡単に身につけたい人にはうってつけの本です。
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Posted by ブクログ
古事記と日本書紀の話を中心に、丁寧に日本の神話をひもとく本。
日本の神話ってなかなか馴染みのないものだが、日本に生まれて日本に育ってるんだから、やっぱりなんとなくでも知っていたほうがいい気がしていた。
読み終わったら、やっぱり知っておいたほうがいいなあと、改めて思った。
Posted by ブクログ
検定を受けるかどうかはさておき、神社検定の本を読む2冊目。このシリーズは検定用のテキストということなんですが、神社系読み物として成立している且つ、神社本庁監修なので(一応)これが正しい情報ということになるので、とても楽しく読んでいます。
今回は神話の解説。古事記の上〜中までとなっているので、神武天皇が出てくるあたりまでです。古事記の解説本としてもイケテル気がします。現代語訳されつつ、それに更に解説文や注釈が充実。神様系譜も随所におりこまれており、神様の関係論がイメージしやすいのがとてもよい感じです。
神話の地の写真が割と多めに入っているのも嬉しいし、神話にまつわるルポタージュが12編収録されているのですが、これが何気に面白い。まもなく出雲へ行くのですが、出雲については3編あってテンション上がります。倭姫の巡行に関する話しも面白かった。(巡行ルートを是非追いかけたい!)
ということで、神社好きの人にはオススメです。神社本は色々出てますけど、このシリーズは鉄板なんじゃないかと思います。ということで3巻がまもなく届くのが楽しみです。
Posted by ブクログ
神社検定テキスト②、こちらは神話を中心に、日本人の生活と信仰の繋がりや、神社のルポが写真付きで紹介されています。
ちょうど伊勢に行く前に読んだので、伊勢神宮を創建するまでのヤマトヒメの軌跡なんかにも触れられていて興味深かったです。
私は古事記に興味があるので面白く読むことが出来ましたが、神社検定で神話、なんですね。
古代の神様が祀られているのだからその歴史も知るべき、というところなんでしょうか。
神社検定ではなく神話検定なら受験してもいいかも、なんて思いながら読みました。
おみちびきの神様サルタヒコとか地味に好きなんですよね~
Posted by ブクログ
神社本庁が主催する神社検定の公式テキストで、記紀神話のストーリーをわかりやすく紹介している本です。
四つの章で構成されており、第一章と第三章は、『古事記』の上巻および中巻の、神武東征までの内容と、三輪の大神と伊勢の神宮の創祇、ヤマトタケルの活躍などの内容がまとめられています。第二章と第四章は、扶桑社から刊行されている雑誌『皇室』に掲載された記事で、記紀神話にゆかりのある地の紀行文が収録されています。
記紀神話の解説部分は、ストーリーがわかりやすくまとめられています。他方、紀行文のほうにかんしては、わたくしのように記紀神話の解説書として本書を手にとる読者にも興味深く読める内容だと思います。ただ、息抜きの記事にしては分量が多いように感じてしまいました。