あらすじ
夜の11時になると、まもるの家の下から怪しい震動音が聞こえてくる――。調査に乗り出したまもるは、古文書などから、この地域には何百年も前から60年ごとに不思議な現象がおきていたことを知る。怪現象の中心地に調査にむかうまもるたちの前に、古い子守歌どおりのねじれた松葉や強い磁性をおびたくぎがあらわれ、謎はますます深まっていく。冒険、友情、そしてほのかな恋を、宇宙と人類という壮大なスケールの中で描く、小学生でも楽しめるSFエンターテインメント大作。小松左京がモリミノル名義で出版した漫画『ぼくらの地球』のワンシーンを引用した詳細解説つき。
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夜更かしの布団の中
私がこの物語を初めて読んだのは、小学五年生頃。部屋の明かりを消した夜の布団の中で、小さな懐中電灯の光を頼りに読みました。親には夜更かしの読書が内緒だったからです。
それ故か想像の翼が高く羽ばたきました。目、耳などの五感が主人公と共に小松左京さんの言葉(日本語)の世界へ誘われたのです。
とてもハラハラドキドキしました。手の平に汗をかきながらページを繰ました。
なんて不思議な話だろう。なんて素敵な話だろう。
この物語は以来、私の目や想いを空(宇宙)へ向けさせ続け、身近な風景や地球の見果てぬ場所へ向けさせています。
この素晴らしい物語がたくさんの人に読まれると良いな!