【感想・ネタバレ】夕虹に仇花は泣くのレビュー

あらすじ

男花魁として人気の佳雨は百目鬼久弥との愛が確かなものになるにつけ、色街を出た後のことを考えるようになっていた。久弥の役に立ちたい――そう思い、英国人・デスモンドに英語を習い始めた佳雨。客なら割り切れるが、と嫉妬する久弥が佳雨は少しだけ嬉しい。ある日久弥は呉服問屋の当主・椿から彼の妻が佳雨の姉・雪紅だと話しかけられ……!? 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

仇花シリーズ6作目。
ついに最終章の幕開けです。
というか、てっきりこの巻で終わりかな、と思ってしみじみしながら
本を開いたもので……え、続くんだ、とちょっと拍子抜け。

今回は出来上がったカップルの話しというよりは、佳雨の
過去の因縁だとかそういったお話に絡んでくるものでした。
実姉と自分の関係や、実姉の馴染み客との関係などなど、
少し切ない展開もあり、しんみりします。
それもこれも、全ては大団円に向けての布石と思うとワクワク
してきますね。

個人的には今回も癒し役だった希里と梓にほっこりしました。
もう何このふたり、可愛いんだけど。
ふたり並んでると本当に可愛いんだけど!
ついでに銀花と九条の関係もすっごく気になるんだけど。
主役カップルが比較的安定しているので、脇を固めるキャラに
ばかり目が行ってしまい困ります。

叶うことなら本編終了後、スピンオフで銀花編読みたいと
今からわくわくしています。

イラストは相変わらず美しいです。
BLのレーターさんの中でも、穂波さんほど和服を美しく
描ける人はいないと思います。
ご本人かお身内に着付けできる人でもいるのかな?
というくらい、着物の着方がちゃんとしているので、たまに
遭遇する【残念和服】なレーターさんじゃなくて本当に
良かった。
CGも好きですが、このアナログ感が本当に淡くて美しく、
隅々までしっかりと模様を書き込まれているのも素敵。
私生活で和服を着る機会が多いので、そういった意味でも
楽しくイラストを拝見しています。

0
2014年10月22日

「BL小説」ランキング