【感想・ネタバレ】春狂いのレビュー

あらすじ

人を狂わすほどの美しさを内包した一人の少女。父親や男たちの欲望から逃れ女子校に入学するが、教師に襲われ学園を去る。しかし転校先でも同級生からのいじめと教師からの暴行は繰り返され――。やがて少女は安息を求め、教師の前でスカートを捲り言う。「私をあと二年、守ってください」。桜咲く園は、天国か地獄か。誰もが通り過ぎた“あの春”を生きる少女の孤独を描く、美しき青春小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

宮木さんと言えば校閲ガール!と思って、読み始めたら全然テイスト違ってビックリしたけど、そういやこの人R-18の賞貰ってたな…と納得。
4章に行くまではうーん?って感じだったけれど、少女視点になってからの謎解き感が凄まじかった…!結城と前原先生いい人で良かった…
結城が死ぬのわかってたのに、いい人なのもわかって約束してたのもあって読んでて泣きそうになった。
そして唯一少女に感情を向けなかった前原先生最高すぎる…ミツコと幸せになれよ…の気持ち。
読んでてすごく疲れるお話だったけど、こういうのもたまにはいいかもしれない。
他の人が言っていたようにエログロはある、多少ね!

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2024年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドロドロのどA面。
私は最近「B面はリアルでA面はファンタジー」と思ってたけど、解説の彩瀬まるが“箱庭”と表現していて、あーなるほどと思った。

初めから終わりまで、

「うへぇ、こいつ変態だ」
「美しすぎるのも大変だな……」
「うわぁ、うわぁ……(言葉にならない)」

という3つの感想の繰り返し。
本当は愛し合っていたのにすれ違っていた夫婦の話は悲しかったな。
夫の話を読んで、何度妻の話を読み返したことか。
唯一の救いは、まともだった教師の前原と、少女に体を貸した恋人のミツコが救われたこと。

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2016年10月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めた時、桜にまつわる短編集なのかと思うほど繋がりが分からず、中盤までは退屈さを感じた。
が。
中盤以降、全て繋がっていると気がついたとき、気持ち悪さ全開の醜悪なエログロさが、読む手を止められなかった。前原とミツコのカラっとした関係性が全体的の闇深さの中で灯る光みたいでよかった。

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2024年11月04日

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