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Posted by ブクログ
鎌倉投信は、小さな、いい会社にだけ投資する。(その会社のなかには、なんと僕の街の会社の名前もあがっていました)会社選びには、その会社がいい意味で「ずるい」ビジネスモデルをもっているかどうかを重要な点として見ています。また、技術力よりアウトプットの量が大事だとか、現場力が大事だとか、現実的に、会社のなかでの注視する点をちゃんとおさえています。そして、資産の形成のみならず、社会の形成とこころの形成をも含めた、三つの形成材料を等しく並べ、どれも欠けてはいけないものとして、投資の定義にしているようです。それで気付いたのですが、この鎌倉投信のやり方の根本にある思想って、マルセル・モースの『贈与論』的な「ひとのあたたかみをちゃんと感じる」ことを大切に考えるものですね。モノに生産者や持ち主のあたたかみを感じることが大事じゃないのか、たとえばトレーサビリティをそういう方向性に使うだとかって考えてましたけど、この著者はお金でそれをやったか!思想だけじゃなしに、具体的に「できること」として現実面に落としこんで行動できる仕組みにしたのは非常に素晴らしいです。お金は身近なものです。そのお金に対するイメージが変わっていけば、世の中も変わっていくかもしれない。そういったアプローチでもありますね。
Posted by ブクログ
現ブラック・ロックジャパンに所属していたが、『日本でいちばん大切にしたい会社』を読んで感動し退社後、鎌倉投信を設立。「投資はまごころ」という考えで、企業を応援するという発想で成果を出している。
読んでいて、心地よい。
〈いい会社の見つけ方〉
1、起業の素の姿を見る
警戒心のない場に行く、経営者に話を聞く、社長がいない時間に出向く
2、多様性のマネジメント
3、技術よりもアウトプットを評価する
4、特許は信じない
5、ニッチを選ぶ
マーケットを創出出来るか
6、現場力がある
7、大量生産、大量消費を目指さない
8、100年後の子どもたちに残したいと思えるか