あらすじ
25歳の花梨は、とある食品会社に転職するため上京してきた。入社当日、イケメンの切れ者上司として姿を現したのは、なんと姉の元カレであり、ずっと忘れられなかった片想いの相手、悠斗だった! 再会を喜ぶ花梨だけど、かつて優しかった悠斗は冷たく突き放してくる。かと思えば不意打ちのように甘く迫ってきて…そのツンデレっぷりに、振り回されっぱなし。一体、どっちの態度が本心なの!? 2012年に発売された単行本版を一部加筆・修正をし、あらたに著者のサイトでパスワード付きで掲載されていた秘蔵の番外編を掲載!
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Posted by ブクログ
地方都市から上京した花梨。都会への憧れと不安をかかえつつ出社したところ、なんとその上司とは…。
いきなりびっくりする展開ですが、上司には上司の立場があるもので、彼が見せる猫の目のような態度にも一理ありますね。
それにもめげず、1人の若い女の子が、都会生活の理想と現実に直面し、恋愛の喜びとつらさを味わい、そして仕事の厳しさと楽しさを知るなかで人間として成長していく。そんなヒロインを「頑張れ!」と応援したい気分になります。
最初読み始めたときは、(現実ではちょっとあり得ない、小説ならではの世界かも)と思っていても、読み進めるうちに、ドキドキハラハラの展開が続くために、次第に小説世界に引き込まれていることに気づきます。
なかなか一筋縄ではいかない上司の態度に、読み手も振り回されてしまいそうです。
そんなクールな彼ですが、最後には、甘い、甘~いキスの嵐とともに、花梨と甘い関係に。タイトルどおり、様々な状況で描かれるキスシーンが、とっても効果的に2人の愛の成長をビジュアル化させています。
読み終えたあとには、ヒロインの生きかたに同感している自分がいます。読後感が爽やかです。
Posted by ブクログ
内緒のオフィスラブという胸きゅん設定。花梨サイドと悠斗サイドで交互にストーリーが進んで行くので、冷たい悠斗の態度の裏の熱い想いや花梨を見る気持ちが分かり、ドキドキが2倍で楽しめます。凛として頼もしい上司としての悠斗もひとりの男として花梨と接する優しく甘い悠斗もどちらも素敵です。ストーリーの目線や悠斗の2面性など、何かと2重にドキドキ、キュンキュンな1冊でした。悠斗がツンデレなのは最初の方だけでどんどんデレ率がアップしていきますが、私的には、花梨を突き放すような、からかうような始めのころのツンデレな悠斗が好き。欲を言えば、悠斗以外のイケメンの出番がもっとあればよかったなと思いました。