あらすじ
小泉ポピュリズム政治の限界が露呈しはじめた。漂流する日本の舵取りは、いったい誰に託すべきか。二大政党制、政界再編へのシナリオはいかに。戦後政治の現場をつぶさに見てきた稀代の政治家が、議員バッジをはずしてもなお、国を憂い、真に自立した国家のヴィジョンを語る。著者は、戦前と今日の政治状況が奇妙に符合していることを指摘する。1936年の「二・二六事件」から大東亜戦争で敗戦を迎えるまでの間と、90年代のバブル崩壊後の10年あまりのことである。ともにこの間、10人近くの総理大臣が登場しては消え、政治リーダーが国家の基本政策をないがしろにしていた。その先にあるのは、崩壊の一途である。今こそ取り組むべきは、憲法、教育基本法の改正、安全保障、東アジア外交における骨太の政策ではないのか。自らの政権を回想し、「政治家は歴史法廷の被告席に立たされている」と説く。政治から歴史観、人生観まで中曽根哲学の真髄を結集した書である。
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Posted by ブクログ
事実上の解散宣言を受けて、久しぶりに読みました。勢いも大事ですが、何をやるか、そのための手順は、と、哲学+準備をしておかないと。結局何もできずに終わってしまうのかな…
Posted by ブクログ
戦前の日本を知る数少ない政治家である中曽根元総理の政治家としての哲学が詰まっている本です。
著者は、国のリーダーたるべきものは自らの国家についての哲学を国民に語らなければならないと説きます。
今後首相選びの際に参考になるんじゃないでしょうかねぇ。
読んで損はないと思います!