あらすじ
ある夏の夜、一組の男女が崖から海に身を投げた。以後、平和だった町は自殺の名所として有名になる。十二年後。海辺の町に暮らす小学生の直は一見、笑顔の絶えない明るい性格。が、実際は前科のある義父の虐待生活に疲れ、一刻も早くこの閉鎖的な町から出て行きたいと願っていた。そんな中、東京で民俗学を専攻する大学院生の男、高瀬が町にやって来た。目的は十二年前に心中した男女の死の真相を知ることにあった。亡くなった女性は高瀬の年の離れた姉であり、彼は二人の死が心中ではなく殺人事件だったのではと疑っていた。
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Posted by ブクログ
タイトルがフックとなって手に取った一冊。
そこから想像したのはスピリチュアルな内容で、実際序盤は12年前の心中事件で亡くなった男女の生まれかわり云々の話が中心。期待通りの内容だと思って読んでいたら、徐々にミステリな内容にシフト。結果としては良い意味で裏切られた感があって、いろんな点で予想外に楽しめました。
ただ、主人公の直が虐げられる様子は痛々しくて辛すぎ。それがあったから感情移入ができたのかもしれないけど…