【感想・ネタバレ】生き延びるための世界文学―21世紀の24冊―〔電子版〕のレビュー

あらすじ

タオ・リン、アレハンドロ・サンブラらの新鋭から、J・M・クッツェー、トニ・モリスンらの大御所まで。世界文学の「いま」を伝える、最速・最強のガイド、待望の第二弾。文句なしに面白い21世紀の24冊を紹介。※単行本に掲載の[訳し下ろし短編]は、電子版には収録しておりません。

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Posted by ブクログ

本を紹介する本を読むと、たくさん知らない作家がいて、知らずにいたことを残念に思うことが多いのですが、この本もそんな1冊。さらに、未だ翻訳されていない本も紹介されていて、読みたいキモチがさらに煽られるという不条理…なかなか死ねません。

ルイーズ・アードリック 円い家
メアリー・ゲイツキル ヴェロニカ
エドナ・オブライエン 聖者たちと罪人たち
シャーマン・アレクシー 飛行
これらをぜひどなたか訳してください…
他は、何とかなりそうなので。

著者の子供時代、高校までの思い出コラムも、良かったです。

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2022年04月15日

Posted by ブクログ

毎日鬱々としている私に、希望の光を与えてくれた。今すぐ成果が現れなくてもいい、できる範囲で生きるしかない。偉大な先人に続いて輝くスターが今は見当たらなくても、今、精一杯表現するという努力が本当に貴重だということに気が付いた。町田康の書評が素晴らしい。

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2014年12月01日

Posted by ブクログ

読んでいる間、非常に辛かった。この24冊を翻訳本や原著で読む体力も能力も今の私にはないと自覚した。しかし、この本があったからこそ、この24冊の本とその著者らを知ることができたし、文学にできることは何なのかについて考える機会を得た。

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2021年05月26日

Posted by ブクログ

「はじめに」がとても良かった。
「言葉には、人の心を鎮める力がある。それは歌になり、詩になり、物語となるだろう。心の中にある、夜の密かな、ほとんど聞こえないほどのか細い声が言葉によって拾い出される。そして自分ではない他人、しかも自分とは異なる言語を使う書き手の発した言葉でも、それが生の真実を捉えているとき、僕たちはそこに自分を見る。地球の裏側で、かろうじて一分一秒でも生き延びるために探り取られた言葉が、なぜか僕たちに力を与える。」
「文学は、見ず知らずの人々の心の中にまで降りていくための強力なツールだ。見た目も言語も、背景となる歴史も違う人々の心の中にさえ、僕たちは物語を通じて入って行ける。そして、同時代を生きる世界の人々が、自分たちと同じ問題に苦しんでいることに気づく。心の底から信じられるもののない者が、いったい何を頼りに生きていけばいいのか。」

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2015年12月09日

Posted by ブクログ

重かった~。読み始めたのはだいぶ前だけど、本の数章ずつしか読み進められんかった(苦笑)。作者の場合、対談形式のものだと、熱量が二分・三分される分、それが読みやすさとしてフィードバックされるから(自分の場合)、興味深く読み進めることが出来るのだけど、本作のようになってくると、重みに耐え兼ねてしまう。一冊の本に対して8頁。熱量マックスの持論が展開されるから、そう簡単に向き合えるものではない。そう、本作は、原著にあたってでも対象作品を読み、自分の意見でガッチリ武装した上で、徹底的に意見を戦わせる読者向けの一冊だと思う。そういう意味では自分なんか甘ちゃん過ぎて、這う這うの体で逃げ出したくなった次第なのであります。

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2019年12月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

メモ

2000年以降に発表(英語で)された作品を対象に24人の作家を選び、年齢の若い順に紹介している。だから、初めの方は、ほとんどなじみがない。後半になると、ジュノ・ディアスだとか、『ブルックリン』のコルム・トビーンだとか、顔見知りの作家がちらほら登場する。

そんななか未読だが、ジェームズ・ソルター作『最後の夜』の書評が気になった。岸本佐知子編訳『変愛小説集』所収というので、さっそく読んでみることにした。

ジュリアン・バーンズ『終わりの感覚』についても触れていた。この二編については気が合いそうな気がした。

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2014年11月24日

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