あらすじ
あなたの旅、代行します! 売れない崖っぷちアラサータレント“おかえり”こと丘えりか。スポンサーの名前を間違えて連呼したことが原因でテレビの旅番組を打ち切られた彼女が始めたのは、人の代わりに旅をする仕事だった――。満開の桜を求めて秋田県角館へ、依頼人の姪を探して愛媛県内子町へ。おかえりは行く先々で出会った人々を笑顔に変えていく。感涙必至の“旅”物語。
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Posted by ブクログ
旅をすることの良さは私も知っている。
旅をした先で待っている人との繋がりや故郷になる安心感、そして幸せを感じること。
読み始めて中盤くらいから涙が出て、終わりごろのにも涙が出た。人情深いという言葉があてはまるのだろうか。
ずっと読みやすく優しい書き方であった。
旅屋をメインに話しながらも、バックストーリーがしっかりあって軸がぶれず惹き込まれた。
Posted by ブクログ
旅とは何かを考えさせられる作品だった。それは、たくさんの人との出会いでもあるし、おかえりと戻ってくるということだと気づけた。つまり、旅とは、人生であり、儚く美しいものだと僕は解釈しました。また、小説の中で出てくる、叩かれて叩かれて美しく強くなる、という言葉に励まされました。
Posted by ブクログ
テレビタレントとして挫折した主人公・丘えりかが、旅の代行業「旅屋」を始め、日本各地へ旅に出る物語。依頼人の「人生の節目」に立ち会い、代わりに旅をする中で、えりかは様々な人々と出会い、自身の生き方を見つめ直す。
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私も旅行は好きですし、地方に行って、地のものを頂く、美しい風景に出会う、こういうのは好きです。
本作はそんな「旅」を仕事にしてしまう落ちぶれたタレントとその事務所の話であります。
旅の情景やテレビ撮影の裏方(あと零細芸能事務所の作り?)が分かって面白かったのですが、ストーリー展開はやや安易に過ぎたのかな、という印象を受けました。
ひねくれた中年おじさんは、こうした作品を素直に受け取らず、感動ポルノ?!と勘繰る寸前まで行きました。
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ということで原田マハ氏の作品でした。
美術系は好きなのですが、非美術系はどうもハマりません…。
ただ読みやすい、めっちゃ読みやすいので、読書嫌いの人には良いかもしれません。