あらすじ
王と神官という立場を乗り越え結ばれたふたり。男らしく猛々しい王・羅剛は、愛する冴紗を手に入れ、婚姻の儀を待っていた。神官と王妃、両方の役割を担うことになる冴紗を、羅剛は片時も離したくないほど狂おしく愛している。しかし、聖なる虹色の髪と瞳を持ち人々を導く存在の冴紗を奪おうと、近隣諸国が戦いを仕掛けてきた。羅剛は、冴紗には何も知らせずにひとり戦地に赴かんとする。やっと想いが通じ合ったのに、運命はまたもふたりを引き裂くのか…!?愛はすべてを凌駕する…一途で激しいラブロマンス。
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Posted by ブクログ
続編でさらに王の狂気はパワーアップしてます!
今度は羅剛王の視点で、またそれが楽しくて楽しくて。
聖なる存在である冴紗様を狙って、三国から戦を
仕掛けられてドンドン緊迫感が増していき、愛する者を
守る為、決死の覚悟で出陣なんて悲壮感がまた萌え心を
くすぐってくださるんですね。
まあその結末+解決策がまさにクライマックスでですね、
絶体絶命の危機にヒーローを救いにあらわれる
最強ヒロインってところで、素直でよい子の読者は
そこで「ああ、なんてロマンティック、神聖にして、
侵さざるべき存在の冴紗様」と浸らなければいけません。
お話にドップリ浸っていれば、それは可能です!
まあタイトル通り「狂っている」というのが本当に
よくわかるお話でしたが、その狂う訳に読者も納得
させられてしまうのが素晴らしい。
さすが最強バカップル。最後の方の
「初めて会ったあの時に、お前が俺に、未来をくれた」
この言葉に、じんと心打たれるものがありました。
何度読み返してもこの世界にひたってしまう
大のお気に入りの一冊です。
シリーズ二作目
前作は狂気が全面に押し出されていて
甘い雰囲気を素直に喜べなかったのですが、
カップルになっている状態での今作品は
ラブラブ度もアップ。
内容的には、結局サシャがいたら丸くおさまっちゃうよね、という感じですが、
予想通りの結末で安心感があります。
Posted by ブクログ
タイトルのまんま(笑)。
晴れて両思いになったのに、神官であり后であるという一人二役状態が
トラブルを呼び寄せる、の巻。
せっかく想いが通じ合ったのに、大変ですねえ。
ストーリ重視でベタベタに甘い分、鬼畜度&エロ度が控えめなのかちと残念。
次は結婚式編とか。
どんな横やりが入るのか入らないのか、めっちゃ楽しみです。
受のモテモテっぷりが、なぜだか『王家の紋章』を連想させる。
攻視点の巻だったけど、さほどその利点が感じられず。
Posted by ブクログ
いろいろとカオスなシリーズだということが、2巻目にして理解できました。とりあえず、私のBL的予想の範疇を超えます、羞恥プレイが。
羅剛さまの凄まじい暑苦しさっぷりが、今回の彼視点により爆裂発揮されてるんですが、冴紗の無自覚淫乱っぷりも『お腰の剣で刺し貫いて』事件によって今回ますますグレードアップ。
もう、この際どこまでもいっちゃって………(呆)
みたいな気分になること請け合い。
本人達はごく真面目にシリアスってますが、読み手の私はもうツッコミどころが満載で、一体どこから突っ込んでいいものやらと悶えてます。
で。
肝心の羅剛さま。
王様としてどうかというのは、今回の戦争によってさらに明確に。
いやぁ……ここまで間抜けな戦下手な王様が存在してもいいのか。
しかも戦を収めたのは国王の羅剛さまじゃなくって冴紗さまですよ。
イザイラ国版水戸黄門ですねわかります。
冴紗さまにかかれば、3国同時襲撃ですら一言で無血開城レベル。
覆いと仮面を取って、この紋所が目に入らぬか~!
とばかりに、虹髪虹瞳をさらし、飛竜にまたがって空を駆ければあら不思議。
あっという間に、敵国王の土下座が見られます。
いっそ清々しいです。
でも羅剛さまの言葉責めは、あいかわらず憤死レベルの恥ずかしさ。
この恥ずかしさ、クセになります。