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Posted by ブクログ
この本を何度も何度も読み返していた時期がありました。
余程自分の容姿にコンプレックスを抱いていたのかな。
そして世の中のみんなが美醜についてどう考えているのかとても気になっていた。
このお話の展開は大好き。
整形手術で完璧な容姿を手に入れる主人公が、もともと内面が素晴らしい女性だっていうのが好きだな。
内面の美しさに外側も追いついたってところが面白い。
いくら中身が美しくても見た目が悪かったら見向きもされない世の中なんだっていう現実を見せてくれるお話が面白い。
それでも、色んなエピソードを読んでると見た目だけ良ければいいなんて、やっぱりおかしい考えなんじゃって思ってくる。
最後の最後、ラストの展開に呆然として。
醜いと思っていたものが美しい光を放って消えていった気がして
惜しいような、でも消えていくからこそ。その時美しかったのかとも思った。
こうして思い出しながら書いていて、やっぱりこの本はどんなに古くなってくたびれても捨てられないって思ったよ。
Posted by ブクログ
多くの人には自分の容姿に対する何かしらのコンプレックスがあるはずだ。本書はその極端な例を題材にしたもの。
ヒロインは、化け物並みに醜い容姿から世界中の誰もが認める美しい姿に整形した。
それで幸せになれたのか?
これに関してはそれほど深掘りしていないが、彼女は常に「容姿が他人に与える影響」を観察している。つまり、化け物の視点を忘れていない。それは周りの人間の本質を知る手段の一つになると思う。
「差別とは何か」「容姿によって差別される理由」を深く考えさせられ共感できた。
ただし、最後に知り合いが生きていたことと、彼が目の前で自殺したことは意味が分からない。