あらすじ
医者が最も不足しているのは関東地方、医者が多いのは四国・中国・九州など西日本だ。医者の数は圧倒的な「西高東低」で、その新しい「格差」は、戊辰戦争と明治政府、日本陸軍、そして田中角栄によって歴史的に作られてきた。なぜ関東に医者は少ないのか? なぜ医学部は西日本に多いのか? なぜ金持ちの子どもしか医者になれないのか? 素朴な疑問から現代社会の「格差」を見出した東京大学医科学研究所特任教授が提言する。
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Posted by ブクログ
なかなかの内容。
近代史からの西日本、は、なるほど、と。
医療格差を、対人口、でみるか、対面積、でみるか。
都市部の国公立医学部の数の少なさゆえ、地方大医学部が都市部の草刈り場となっているのは事実。
彼らが卒後、地元である都市部へ帰るのは一目瞭然。
となれば、地域枠をこしらえる地方大学の気持ちも十分わかる。
研修医制度だってそう。
地方病院は医師確保に四苦八苦してる。
ただ単に医学部創設して問題解決にはならない。