あらすじ
明治から続く茶道具店の店主・桐生光孝は、後継した店の再興に邁進中。しかし、茶道界ではまだまだ若輩な桐生には後ろ盾が必要で、北万家(きたのばんけ)の実力者・有馬にその身を投げ出し、庇護を受けていた。有馬の「お気に入り」は茶道界では公然のことだが、それが意味するコトを知っているのは、桐生の同居人・名波伊織だけ。父の死から有馬に初めて身体を奪われるまで、全てを知っている伊織は桐生にとって特別な存在であり、必要な支えだった。ところが、和菓子屋の跡取り息子・瀬戸倫太郎が5年間の修業を終えて戻ってくると、「あなたを守りたい」と告白されて――…。 瀬戸から寄せられるひたむきな想いに動揺する桐生。そんな桐生を見て、伊織も心中穏やかではいられず…?
【収録作品】
初春/春彼岸/立夏/水無月/日々是好日/無事是貴人
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み始め、三角関係?3P?ゲイだらけの設定?ちょっと気分じゃないなぁ程度だったけど、読み進めたらじつにへヴィーな展開にそれはもうビックリ…!でも全体を通して予想外の展開が新鮮で良かった。特に、クソオヤジと決別するシーン。普通なら自己犠牲に走るところ、「NO」と言えたのは菓子屋に強さをもらったからというのは勿論のこと、菓子屋を信じてるからこそですもんね。その姿に感動。
Posted by ブクログ
表紙の印象から単純に三角関係か3Pの話なのかなと思ったら、63歳の大物センセイを含むまさかの四角関係(?)だった…。そして、タイトルからなんとなく軽めなイメージだったのに結構重めの話…。
Posted by ブクログ
茶道も和服も大好きなので、予約して購入。
今日届いたので喜んで読んだのですが、期待したものとちょっと違ったかも?
和服美人を廻る三角関係が主軸の、どっちかというとのんびりした日常話かと思ったら、予想以上に重かったです。
詰め込み過ぎたからか、それぞれのエピソードが薄過ぎて、年下くんがただの部外者で暗闇に差す光的な存在ではなかったなあと。
あの先生の話は入れなくてよかったかも。(正直、大きな後ろ盾を失ってやっていけないと思うんですよね。あんな簡単な決着でいいのか、とても不安)
そういう深刻な話は別のエピソードでやるとして、まずは登場人物の魅力を描き込んで欲しかったなあと思いました。
嫌いな話じゃないので、色々惜しいです。
やったのは先生でも、自分の所為で友人が片目を失ったのに、そこらの葛藤が全くないので…………そもそも三角関係話じゃなかったんでしょうかね。
うーん、うーん。