【感想・ネタバレ】この世のふたりのレビュー

あらすじ

妻が不倫相手と心中してしまった作家、きさらぎ。その不倫相手の愛人であった、むつみ。面白半分に騒ぎ立てる世間に辟易として、けれども、一人で居るのは嫌だったふたりは、共に暮らし始めた。食事をし笑みを交わして一緒に寝る、少し自堕落ながらも平凡な生活。いつしかそんな生活に耽溺していたことに気づき、きさらぎは不安に陥り始めて……。

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も少し濃い目の味にして…

「くろねこ屋歳時記」を読んで大変印象深かったので購入しました。一度読めば忘れない特徴有る画風、時代感。私には何故か台詞が一つ一つ脳内で際立って再現される作者さんですが、今作は硬い棒読み口調の文士劇みたいに再現されて残念で、絡みシーンも多目ですが色気がね…一冊丸々二人だけを中心に回してるんだけど、余りに淡々としていて素っ気なかった印象です。良い味持ってる人なのに…もったいない。

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2016年06月26日

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