【感想・ネタバレ】至高の靴職人 関信義-手業とその継承に人生を捧げた男がいたのレビュー

あらすじ

日本最高峰の靴職人の半生を追う。

日本最高峰の靴職人、関信義さんが70歳を超え、いよいよ引退することを決めました。関さんの名は、ファッション業界関連の者なら知らぬ人はいないほど。その半生を振り返り、いかにして最高峰の称号を得るにいたったのか、関さんが生きた靴業界はどのようなものだったのか。大量生産の時代の終焉を迎えようとしている今、自らの命を削りながら、後継者を育てる職人の生き様を追いかけます。

戦後の貧しい時代に幼少期を過ごした関信義さんは、早くから手に職をつける道へと進みます。そこで靴作りと出会います。戦後の物不足、そこに訪れる靴業界の活況。その後、靴業界が舵を切る機械化への道。関さんは激動の時代の中、紆余曲折ありながらも、最高峰職人への道を進んでいきます。そこで意識するのが「枯れる」という境地。職人世界では最高の褒め言葉です。その境地にたどり着くまでの道のりを、2つのポイントを織り交ぜ、物語は進んでいきます。
ポイント1 技を極め、さらにそこから無駄をそぎ落とす技術と感性。
ポイント2 自分の職人生命が終わっても、それと引き替えに新しい息吹をはぐくむこと。

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Posted by ブクログ

日本を代表する靴職人、関信義さんの長い半生を追った作品。私は関さんのことは知らなくて、ただ靴作りについて知りたかったから読んだ。

人の一生を追うってすごい体験だと改めて思う。その人が得たのだろう教訓に、上っ面をなぞるだけかもしれないけど、自分も触れることができる。
自分が体験していない時代を疑似体験できる。
靴への誇りや、手製靴の日本での歴史、機械化、いろんな流れの中に生きる人の姿が分かる。

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2017年11月16日

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