あらすじ
「俺の命が欲しいなら、俺を満足させろ」落ちこぼれ悪魔リルは、次の任務を成功させなければ消滅(死)してしまうというピンチに直面していた。悪魔の仕事は人間と契約し、その命を奪うことだが、優しいリルは一度も人の命を奪ったことがなかった。そんなリルに与えられた最後のチャンスは、由緒正しき公爵家の長男、九条直次の命を取ること。直次は、家の財力と権力にものを言わせ、やりたい放題に生きてきたが、誰にも言えない本当の望みがあることを隠していた。リルが直次の望みをみつけられれば、その命はリルのもの。できなければ任務失敗でリルは死ぬ。どちらが勝っても、どちらかがいなくなる…。恨みっこなしで始めた勝負だったが、心優しき悪魔は、いつしか……。
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Posted by ブクログ
人間・九条直次×悪魔・リルのカップリングです。
ファンタジーのBLものは、あまり好きじゃないのですが、
こちらの作者様の作品でしたので、読んでみました(^^)
BLのファンタジーがあまり好きではない私でも
それなりに楽しめました(^_^;)
Posted by ブクログ
落ちこぼれ悪魔のリルは、次の任務を成功させなければ消滅させられてしまうというピンチに直面していた。
悪魔の仕事は人間と契約しその命を奪うことだが、優しいリルは一度も人の命を奪えたことがなかった。
そんなリルに与えられた最後のチャンスは、由緒正しき公爵家の長男・九条直次の命を取ること、だった。
というのが、リルの事情。
で、直次とは言うと、公爵家に有りながら父が異国の女の人との間に生んだ息子で、本家からは厄介者扱いされ、幽閉のように、豪邸に閉じ込められて生活をしていたのだった。
そんな直次には誰にも言えない望みが、一つだけあり、それをリルが見つければ命をリルにあげる、という約束をする。
どちらが勝っても、どちらかがいなくなる。
恨みっこなしで始めた勝負だったが……という話。
最後は「そんなんあり!?」という感じでしたが、悪くなかったです。
まずノリが軽めでばかばかしい。
けど、その中に直次の生い立ちだとか、ちょっと重めの話を上手に入れてあって、個人的には好感度ものすごく高いです。
ちょっとくらい重みのあるエピソードあった方が、深みが出る気がして好きなんですよね。
そして、えちな描写もしっかりあるし、濃いめだし(笑)なので、個人的には大好きでした。
もうちょっと話が続くのであれば、最後のところをもうちょっと二人が苦労するように書いてくれた方が面白かったような気がしますが、ページの都合でそれは難しいと思うので、あんまり無理は言うまい……という感じでしょうか?
えろくて鬼畜で明るいけど、しっかりちょっと切ないエピソードも入ってるので、読み応えはとってもあったかな!? と思います。