【感想・ネタバレ】日本の医療制度―その病理と処方箋のレビュー

あらすじ

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日本の医療は小手先の弥縫策で曲がりなりにも持ちこたえてきたが、その内部矛盾は極限に達し、崩壊不可避の状態にある。内在する矛盾・混乱をはじめて理論的に解明した画期的な研究。

【主な内容】
はじめに
第1章 わが国医療制度の概要
第2章 現状と問題点
第3章 わが国の薬価制度
第4章 諸外国の医療制度
第5章 制度に内在する矛盾
第6章 国民のための医療制度改革

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Posted by ブクログ

ネタバレ

第1章 わが国医療制度の概要/第2章 現状と問題点/第3章 わが国の薬価制度/第4章 諸外国の医療制度/第5章 制度に内在する矛盾/第6章 国民のための医療制度改革/付表
という構成で論が展開されている。

 日本の医療保険制度はその制度設計当初の条件が失われて破綻してしまっている(高齢社会、経済成長率の低下、医療の高度化、高額化)にもかかわらず、その条件の変化に対応した柔軟な改革を採ることもなく、もっぱら保険財政の悪化防止に腐心し、医師数の削減、薬価の恣意的な操作、診療報酬の操作による統制経済の堅持により、医療そのものの歪を増大させてきた、と分析している。
 そして、その医療制度の改革の処方箋(国民皆保険との決別、生命保険制度の導入とセーフティネット型への移行)を平易に示している。

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2013年07月02日

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