あらすじ
羽生善治登場以来、将棋界は同世代の佐藤康光・森内俊之・藤井猛ら「羽生世代」と言われるキラ星のごとき棋士達がしのぎを削ってきた。しかし、渡辺明竜王を筆頭に、この層の厚い世代を突破しようと若い才能が台頭しつつある。「羽生世代」を倒して次の時代を切り開くのは誰なのかなど、世代間の激闘が繰り広げられている平成の将棋界の歩みをエピソードを交えながらたどると共に、次代を担う若手棋士に注目し、将棋界の現状や今後の展望をベテラン将棋ジャーナリストが語る。特別インタビュー、羽生善治に聞く「将棋界の過去・現在・未来」も掲載した、将棋ファン必読書。
※本作品は紙書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昭和11年生まれ山田史生さんの「最強羽生善治と12人の挑戦者 激動!平成将棋界の今」、2011.10発行です。面白かったです。5年前の発刊ですが、ほぼ現在の状況であり、より確かな形になってると思います。スーパースター羽生善治が19歳で初のタイトル「竜王」を奪取したのが奇しくも平成元年。そして平成8年七冠独占の偉業。森内俊之、佐藤康光、故村山聖ら最強の羽生世代。渡辺明、佐藤天彦、糸谷哲郎ら12人の挑戦者、それに続く菅井竜也、佐々木勇気ら期待の棋士たち。将棋界全般をよく網羅した本だと思います!
Posted by ブクログ
昭和から昨年までの将棋界の流れをざっと復習できる内容。読みやすいけれど事実の羅列が多いので、何回も読むというよりは一読すれば十分か。後半、若手への一言インタビューは勉強方法など各人の個性が出ていてなかなか面白かった。
Posted by ブクログ
特に羽生さんが中心というわけではなく,大山時代から現代までのタイトルの移り変わりなどを追っている部分+若手棋士から観た将棋界,という構図.
ただ,羽生さんが出ずっぱりなので自然と羽生さんに関する記述が増えてはいますが.基本的に若手棋士が羽生さんを超えていかなくてはいけない存在と捉えているのが印象的でした.
Posted by ブクログ
元読売新聞記者で将棋ステーションの司会でお馴染みの山田史生さんの著書。大山名人ら昭和の名勝負にさらっと触れ、羽生さんの黄金期ともいうべき平成時代になってからの一年、一年の各タイトル戦の行方を振り返っている。羽生がその前の世代の中原・谷川を破り七冠を獲得するまでの足跡、遅れてきた羽生世代の森内・佐藤・郷田らとタイトルを争う時代。そして羽生より十数年若く竜王戦で羽生世代の最強棋士をことごとく撃破し竜王戦七連覇中の渡辺の台頭と更に若い世代の進出と、まさに平成の将棋史だ。巻末に山田さんの選ぶ最強二十人の棋士とか面白いランクもあるのだが、出来れば棋士自身にもインタビューして評価貰うと更に面白かったような気がするが、ライバルのことは余り語らないから無理かな。