あらすじ
「アフターオーダー方式」「高い原価率」「高価格戦略」「シニア人材の活用」「素材志向」など、独自の路線を貫くモスバーガーの強さはどこにあるのか? 日本企業が戦い続けるううえでのヒントを提供する一冊。
【目次】
はじめに モスはいつも「家族」に助けられてきた
第1章 家族的なつながりが、現場を強くする
日本人による日本人のためのハンバーガーを!
八百屋の倉庫からの出発
気高く、広い心で、情熱をもって
地域社会のインフラ的存在を目指して
人から学ぼうという姿勢が成長につながる ほか
第2章 家族的なつながりが、強い会社をつくる
トップは面接に立ち合ったほうがいい
「モス人」という意識をもってふるまう
日々の行動を「モス人」として振り返ってみる
目に見えるものではなく「心」がブランド
仕事を進めるために必要な3つのファクター ほか
第3章 家族的なつながりの中で、会社や社員を成長させる
トップとスタッフの「絶妙な距離感」を目指す
失敗談は人との距離を縮める
周囲の意見に流されてはいけない
失敗で自分の欠点が見えてくる
人を傷つけて自分のひどさを知る ほか
第4章 家族的なつながりから、働き方を考える
食にこだわる「仲間」を増やしていく
お客様のためにさまざまな知識をもつ
仕事が楽しければ、自然に知識は増えていく
仕事がなくても、アルバイトが店に顔を出す
現場でお客様に合わせた臨機応変な接客を目指す ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
モスバーガーといえば日本のバーガーショップ。
その店内を始め、独特の雰囲気を醸し出す店
家族経営を謳い、実践している企業方針を知ることが出来た。
ハンバーガーは少子化に伴い、趣向が変わってくるだろうから、モスの今後の展開がおもしろそうです。
Posted by ブクログ
MOSの社長がMOSを自ら語った本。帯にあるように「カンブリア宮殿」に出演しているところは以前見たが、一途な人。その一途さがここまでの企業に育て上げたのだと思う。
Posted by ブクログ
モスバーガーのお話。表題に”家族を巻き込みなさい”と書かれているが、会社と家庭を切り離さず家族の理解のもとで仕事をこなし、会社自体も家族的経営(従業員との関係)で行うことを示唆しているように感じた。行き着くところはコミュニケーション。これが一番有効であるし、一番難しくもあると思う。また人の話を聴き、相手に答えをすべては与えず見守る。なかなか重要な事を改めて感じた1冊。
Posted by ブクログ
いい仕事をしたいなら、家族を巻き込みなさい!
2014/12/26
櫻田 厚
著者は、㈱モスフードサービス代表取締役会長兼社長。1972年に叔父の誘いで創業に参画。1994年取締役主任。1988年代表取締役社長就任。2014年より会長も兼務。
巨大な企業になるためには、より多くのお客様に「素早く」「手軽」【安く」商品を提供する「仕組み」が必要になる。
しかしそれを重視するあたり切り捨てられるものがある。お客様との関係性だったり、地域社会との連帯感だったり、スタッフ同士のつながりだったり、本社とフランチャイズ店オーナーの信頼だったり。
これが本書で取り上げられている「家族的な関係性」である。
その「家族的な関係性」を根本として本書は以下の4章により構成されている。
①家族的なつながりが、現場を強くする
②家族的なつながりが、強い会社をつくる
③家族的なつながりの中で、会社や社員を成長させる
④家族的なつながりから、働き方を考える
著者の考えや提言については素晴らしく参考になる点も多い。
しかし、構成において同じ表現や同じことを何度も取り上げているという点については非常に気になった。内容が素晴らしいだけに構成に置いてそのようなひっかかりがなく読めなことだけが悔やまれる。
日本のハンバーガーチェーンの代表企業である「モス」。
背景としてこのような経営者がいて家族を大切にするマインドを持ってサービス商品が提供されているなんて想像もつかなかった。
ハンバーガーチェーン=マニュアルでがっちりというのではなく、それに対する関係性を重視しているという点についても企業の現状の顧客からの満足度からすれば容易に理解できる。
効率だけではない大切なものに向き合う必要性を再度教えてくれた。