あらすじ
著者は、『不動産投資 1年目の教科書』(東洋経済新報社)、『勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法』(ぱる出版)などで著名な玉川陽介氏。国内外で15年超にわたり、不動産投資や証券投資を幅広く行ってきた個人投資家です。
本書では、その玉川氏がたどり着いた、リスクを抑えて安定的に高利で資産を増やす投資法を紹介。株やFXなどでの「キャピタルゲイン」(売買益)を狙わずに、海外のETF(上場投資信託。本書では債券中心)やREIT(不動産投資信託)などを長期保有して、配当や収益分配金などの「インカムゲイン」を得る方法を教えます。
投資は、金融商品の「しくみ」を理解することが大切。そして、しくみを理解できたら、世界経済と金融市場の動向に興味をもつことも必要です。本書は、日米の経済動向や、為替市場を理解するための基礎知識も網羅しています。
初心者のみならず、一段階上のレベルを目指す投資家にも参考になる、情報・ノウハウが満載の一冊です。一生役立つ金融リテラシを身につけた者が、最後に勝つ!
(本電子書籍は、2014年10月1日発行の底本をもとにしています)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
インカムゲインの手法紹介を通じて、商品構造を解明してくれる本。
この中で、IRRやリスクフリーレートに着目しつつ、一見良さそうな商品は誰でも買える商品を組み合わせて手数料を抜くだけのもの、と結論づけられている。
この本に記載された運用方法を実践するかはさておき、ものの考え方として学んでおけば損を回避できそう。
Posted by ブクログ
株価大暴落中の昨今にぴったりな「買ってはいけない金融商品」図鑑です。
海外REITとか外貨投資とかを、仕組みからがっつり解説した上で、「ああ、やっぱり買ってはいけないんだな」と納得させてくれる一冊です。
「よくわからない商品を買ってはいけない」というバフェット氏の教えに忠実。
欲を言えば、逆にもうちょっと買っていい(具体的な)金融商品とかを推してほしいところ。
来年から頑張ろう。
Posted by ブクログ
長期投資をする上で必要な知識は、世界経済の流れと投資商品の仕組みであるとし、サブプライムローン問題とアベノミクスを中心に、今後の世界経済がどのように推移すると思われているのかを解説した上で、債権,リート,ETFなど金融商品の仕組みを紹介し、購入を推奨している本。日本の証券(株式、債権、ETF、リート)だけではなく、世界中の投資商品が購入対象となり得る為、為替の変動についても軽く触れられている。
とても分かりやすい言葉で書かれていて、投資の初心者を通り越したあたりの人たちをターゲットに書かれていると思います。
Posted by ブクログ
やや軽薄なタイトルですが、中身は丁寧な作りになっており、世界経済の見方から語り起こして債券、為替、REITについてそれぞれ丁寧に解説されています。さらにラストでは海外証券口座の使い方についての概説も。
一言で言うと株は変動幅が大きくて読みにくいので、債券を中心に安定したインカムゲインを狙って行きましょうという提案になっています。
分配型の投資というとどうも、複利効果を捨てて元本を食いつぶしているような印象がありますが、もろもろの指標を使ってポートフォリオ構成を考えることでバランスできるようです。
著者は世界分散投資に懐疑的な見方をしていますが、そこには理の通った説明あり。これが白眉です。
○世界経済全体への長期投資が利益を生み出す根拠となっているのは、世界銀行がデータを取り始めた1950年以来、世界全体のGDPは一度もマイナスになったことがないという統計データでしょう。
…実態経済と株価が連動して右肩上がりに成長を続けた牧歌的な時代とは、市場の構造やお金の流れは大きく変わったといえるでしょう。このような時代に、長期の国際分散投資という60年も前に考え出された投資法は、市場構造の変化に対応できるものなのでしょうか。
○「長期投資で老後の資金を蓄えたい」と考える人は、自分の将来がかかったポートフォリオを数十年先まで運用するファンドマネージャのようなものです。そのような人たちにとって、投資の基本原理を十分に理解するという「自分への投資」は、長期的に見れば、他のどのような投資よりもパフォーマンスのいいリターンを生むことでしょう。
○市場には、「これを買えば確実に利益を期待できる」商品はありませんが、「これを買ってしまうと確実に損をする」商品はたくさんあります。
Posted by ブクログ
「ETF とか買ってインカムゲインで生活していく」という
内容の本かと思ったけど、そういう内容もあるにはあっても
あんまりメインというわけでもなかった。
むしろ、「この投資は、こういったセールスポイントで
売ってるかもしれませんが、こういうカラクリで
なりたっている商品ですよ」という視点が多くて、
どういう商品をかってはいけないか、という勉強になった。
特にFXで儲けようと思うのは、とても大変だと分かった。
タイトルと内容は違うけど、とても勉強になる本だった。
Posted by ブクログ
新興国の高利回り国債 EMB
米有名企業の高格付け社債 LQD
アメリカのREAT VNQ
アメリカのシングルテナントビル ARCP=ファンドの規模を活かした投資
日本の海外リート保有のファンドはタコ足配当もある
CDO(債券の劣後部分を引き受ける)=サブプライムの引き金
CLO(法人向けローンの劣後部分)
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)
オフショア積立は手数料の塊
FXのスワップは翌日ものをベースにした低金利。スワップ狙いなら債券にレパレッジをかけたほうがいい。
為替リスクを避けるなら、外貨の借り入れによる投資。
FX会社のスワップ狩り。出金できないリスク。
銀行の外貨預金は為替手数料が大きいので多少金利キャンペーンがあっても不利。
J-REATに投資するなら、その全体の不動産が買いかどうか、を見る。
NAV(net asset value)を比べる。
NOI利回りを見る。
SBI証券や楽天証券で投資できるか
海外証券口座 インタラクティブプローカーズ証券
日次ボラティリティに15.81(ルート250)を掛けたものをヒストリカルボラティリティとよんでいる=年間換算したもの
ハイイールド債、REATなどで利回りを稼ぐほうが安定している。