【感想・ネタバレ】ジュウドウズ 3のレビュー

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Posted by ブクログ 2015年04月17日

描くのは、まったくの素人でも、読む方はそれなりに経験を積めている自負がある
なので、ジャンルに関わらず、結果、つまりは読み手の人気を集められない以上、どんなにイイ漫画でも連載権を持ち続けられない、取り上げられても文句が言えない、そんな漫画界の常識、暗黙の了解くらいは分かっている
全3巻、それが今現在...続きを読むの近藤信輔って漫画家の実力だ
けれど、それでも、私は近藤先生が全力で描ききってくれた、この『ジュウドウズ』が面白いと思うし、理屈抜きで好きだ
これほどまで、少年漫画らしい少年漫画でも、数が限られている椅子に座り続けられないとは、やはり、WJのレベルは高い
その少年漫画らしさが、現在の少し綺麗な少年漫画に慣れている読者層に、今イチ響かなかったのかも知れないなぁ
柔道を題材とした漫画として、動きや技がありえない、そんな意見もあるだろう
しかし、少年漫画、読み手に「いや、絶対ぇ無理だろ」と思わせてこそだ。事実、『テニスの王子様』や『黒子のバスケ』は大ヒットした、あんなに常識を無視したプレイばかりだったのに
ある意味、攻めが足りなかったのかなぁ
とは言え、近藤先生はまだまだ、成長する。さすがに、私の中での殿堂入りになっている少年漫画家、尾田栄一郎先生、藤田和日郎先生、鈴木央先生には届かないだろうが、それでも、先生の地力の高さを見抜いている編集さんと力を合わせれば、田村隆平先生に牙が届く、そう、私は信じている
この最終巻に収録されている、前日譚『柔も轟に』には、近藤先生の様々な感情が籠められており、3巻分の本編に負けないほどの読み応えがあった
次回作は、前作の『烈!!伊達先パイ』で培ったギャグ、この『ジュウドウズ』のようなアクションとバトルシーンが満載の、ファンタジー系に挑戦して欲しいものだ、一ファンとしては
この台詞を引用に選んだのは、まさに『ジュウドウズ』を表しているから。ただ一つの夢に向かって邁進する華の、全力以上を出す為に、相手にも全力以上を出す事を求め、焦燥も恐怖も飲みこんで、真っ向から、正々堂々の勝負を挑む、純粋な強さが、この台詞に詰まっている。いざって時に、苦難から目を逸らしてしまいがちな人間には、ガツンと効きそうだ

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