【感想・ネタバレ】ぴっぽのたびのレビュー

あらすじ

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ボローニャ児童書ブックフェア
“国際イラストレーション賞”受賞作品の絵本化!

悲しいことばかりで、夢を見ることを忘れてしまった孤独なカエル“ぴっぽ”。ぴっぽは小さな羊と夢探しの旅に出る。そこで見つけたものとは…? イタリアで活躍する絵本作家・刀根里衣が贈る、待望の日本語版、ついに刊行! 世界が認めた絵本界の新星が、豊かな四季のうつろいと主人公の心の軌跡を、色鮮やかに、かつ細やかな筆致で描く。
現在イタリア・ミラノを拠点に制作に取り組んでいる絵本作家、刀根里衣。彼女の作品や創作活動はメディアでも取り上げられ、今、注目を浴びている作家のひとりである。2012年から2年連続で「ボローニャ国際絵本原画展」に入選。2013年、日本人としては初めて「国際イラストレーション賞」を受賞し、2014年に“El viaje de PIPO”(『ぴっぽのたび』)をスペインのEdiciones SMより出版。待望の日本語版、発売!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

孤独なカエルのぴっぽが小さなひつじと旅する十二ヶ月の四季の夢。6月の緑、8月の海、10月の紅葉、1月の雪…どの月も刀根さんのクリアで美しい色合いが印象的。
途中ぴっぽが「もうひとりでも さびしくないや」と一人で歩いていってしまったのは、ひつじといることに慣れてしまって相手の存在の大切さを忘れてしまったということなのかな。友だちといる居心地を知ってしまった後の孤独はさらに深い。麗らかな光に溢れた4月のラスト、絵だけのふたりの姿にジンとくる。

ぴっぽとひつじの友情、3歳9ヶ月の息子の心に響くものがあったのかくり返しをリクエストして熱心に見入っていた。
どのページもハッとする美しさだが、自分が一番心惹かれるのは9月の金色の小麦畑と青い空かな。穏やかでありながら胸の奥がツンとせつなくなる光景。

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2019年08月18日

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