【感想・ネタバレ】さすらいのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

文庫版刊行が2006年、連載は約20年前の作品だが、まさに今の日本人が感じている恐怖が描かれているようであった。
赤川次郎には珍しい、ディストピア小説だが、ウクライナ侵攻が進む2022年現在読むと、明日は我が身感がヤバい。
読みながら、SNSで公開しちゃえばいいじゃん、とか、YouTubeに動画上げちゃえばいいじゃん、と思っていたけど、20年前まだそんな世の中じゃないよ。。。
(mixiとYouTubeはあったかな)

解説を読むと、小泉政権下で著者が感じた不安をメッセージとして発信するために書かれたようだ。
幸いなことに、本作で描かれた状況にまではなっていないが、徐々にその方向に向かっていることは多くの人が感じているだろう。

いつものごとく、回収されない伏線はいくつかあったけど、それもまあ一興……と思えるほど素晴らしい作品でした。

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2022年06月25日

Posted by ブクログ

いつの時代だろう?言論統制をする首相に国外追放になって北欧にたどり着いた小説家の三宅邦人と日本に残された娘の三宅志保と孫の真由の周りで起こる事件を巡って北欧の小さな村の人達との交流や三宅を追い求める政府機関の人々との攻防は一気に読めた。

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2019年01月11日

Posted by ブクログ

今の時勢にあまりにピッタシでひょっとしたら作者の赤川さんは予知能力があるの?なぁんて思いました。
いや、、、
恐怖政治のもと、言論は弾圧され、権力は腐敗していく中で、それに抵抗していく一握りの人間達が、実に鮮やかに描かれていました。
「こんな時代に、絶対させてはならない」と思う作品です。
赤川さんの作品としては珍しい政治色アリアリの本。
社会派小説って結構かた苦しくて読みづらいところもあるのですが、そこはそれ赤川さんのソフトなタッチに包まれながら一気に読む事ができました。
作者は、かなり今の世の中の動きに警戒をして、注意を促しているように思えてなりません。
本当に、作中のような時代は「エンガチョ」です。
読み終わった後の一言は「絶対、独裁国家に日本をしてはいけないよね」と言うものです。

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2015年08月18日

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