【感想・ネタバレ】恋をするということのレビュー

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Posted by ブクログ

何度も読み返してる、大好きな1冊。
ふわふわほのぼのな文章ですが、けっこう重たいテーマも隠されていて、2人の恋を中心に仕事のこと、家族のこと、日常にあふれるたくさんの気持ちが丁寧に描かれています。
ノンケの大学生、月浦くんが、ゆっくりと美人カメラマンの呂久さんに惹かれていき、ゆっくり二人の関係が深まっていく、とても誠実な恋模様が、かわいいくて、尊い。
途中、ノンケ故に女の子の邪魔が入りヤキモキしますが、呂久さんもめげずに頑張ってるとこがかわいすぎます。
ずーっと切ない恋ばかりだった呂久さんが、最後に月浦くんの誠実な愛情で報われる様子に感動します。

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2018年03月25日

Posted by ブクログ

読みやすい作家さんなのに、珍しく第三者が感じられる視点になかなかページが進まず難航。だけど、ゆるゆると進んでいく恋愛は、前カレ登場があってもなおほのぼのと温かく、読んでいて感じが良かった。凪良さんは年下攻が萌えなのかな。そう思わせる描写がそこここにあり、安心して読めた。

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2015年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ノンケ大学生×年上カメラマンのお話でした。
ここ数日、ずっしりどっしりがっつり重たい凪良作品を
立て続けに読んでいたので、4発目でライトな作品引き当て
ほっと一安心。
縁側でおせんべい囓りながらお茶啜って、庭の紅葉をゆっくり
眺めながら、まったり読むことが出来ました。

というように、ものすごーく普通のお話です。
等身大の人間の、等身大の恋愛が書かれていました。
そうだよね、大学生ってそういう感じだよね。
そうだよね、三十路前って今の仕事に不満なわけじゃない
けど、いろいろ迷うこともあるよね。
でも懸命にそのときそのときを生きてきたよね、みたいな。
ノンケがゲイに恋をしていく過程も丁寧に書かれていて、
途中出てくる脇役の女の子たちにイラつきつつも楽しく
読むことが出来ました。
どうでもいいんですけど、大学生にもなって年上に敬意を
払えないとか……アホな友達が多い攻もちょっと考えもの。

「あいのはなし」を先に読んでいたので、奥田さんが
出てきたときはニヤニヤしてしまいました。
自己中心的で傲慢なタイプですが、攻や受に辛辣な台詞
を飛ばしまくるのは、努力してきた人間ならではで
嫌いではなかったです。
私もアイタタタ……と読みながら、グサグサきたり。

恋をすることって、こういうことだよね……という、
何の変哲もないお話ではありましたが、だからこそ
浸みてくるものがありました。
普通の話を楽しく読ませてくれる凪良さんに感謝です。
本当にオールラウンダーな作家さんだなぁ。

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2013年11月23日

Posted by ブクログ

ゆっくり、ゆっくり、ほんわり・・・でした。
じわじわくる恋心と剛速球ストレートな『しあわせ丼』 
あぁぁぁぁぁエンドルフィン。。。

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2013年09月08日

Posted by ブクログ

たまにこういう軽めのお話を書かれる凪良センセ。
ラブコメでは「全ての恋は病から」、「花嫁はマリッジブルー」、「初恋姫」などがお気に入りの作品です。どれも、受がかわいくて攻が不器用で…というところからのズレっぷりが面白くて、きゅんとさせられます。
今回の作品も、同じくきゅんとして、しかもほのぼのまったりな気分を味わえて、とても身近に感じられるコメディ寄りのストーリーです。
暗くて思いテーマが思い出される作家さんというイメージですが、こういった地味なのにどこかきらっと光る作品もさりげなく書けちゃうんですね。

就活目前の大学生×フリーの29歳無名カメラマン。
この二人がだんだん互いのことを好きになっていく様子が、家族や周囲の人たちとのかかわりを織り交ぜながら描かれています。ドラマティックなことは何も起こらないんですよね。その代わり、ものすごく親近感がわいてくるようなストーリーでした。

女の子に不自由したことが一度もない月浦くん。…この話、名前に「くん」とか「さん」がついていて、どこか一昔前の青春小説ぽい仕上がりです。
月浦くんは、カッコよくてモテるのですが、いつも彼女の方から一方的に別れを告げられてしまいます。彼の場合、何もしなくても女の子が寄ってくるから、深く考えることなく付き合ってばかりいたのです。
自分から恋したことがなかった月浦くん。
そんな彼が初めて本気で好きになってしまったのが、男で、年上で、その上ゲイの呂久さんです。呂久さんは、年上だけど守ってあげたくなるようなかわいい人。
月浦くんが「野菊のような人だ」と評する、野の花系の男です。野菊の墓には笑った!なんだか、とても古風です。今どき中坊でも絶対言わないような恥ずかしいセリフをいっぱい吐いてしまう月浦くんです。青春ドラマみたいで初々しい感じは、コメディねらってた?
落ち込むと、ナウシカを歌ってしまう呂久さんに共感です。
くすくす笑っちゃいました。

モテる大学生が、人生で初めて自分から相手に恋をして、それが年上のゲイだったところから、何もかもわからないことだらけになってしまうんですが、それでも直球勝負で最初の一歩から始めようとしていきます。
かなり初々しいお付き合いから始めていくのがかわいくて、トキメキました…
二人の恋路を阻む、元カノ、元カレ、いろいろ登場するのも常套ですが、しっかりとヤキモキさせられました。
最後の最後でいろんなものを乗り越えて、やっと結ばれるのに安堵。

でも、ただのまったりした話ではないのは、やはり心理描写のうまい凪良センセならではという気がします。
軽い語り口だけど、呂久さんが歩んできた人生はマイノリティであるがゆえの逆境だったのがわかって胸が痛むし、何不自由ないようにみえる月浦くんも父親の病気や家業のことなど抱えるものは大きいです。
恋をするだけじゃなく、恋をするために二人で乗り越えていかなければならないことが、さりげなく、でもしっかり描かれているのがよかったポイント。
さらっと読めるんだけど、深いです。

それから、ぶうたん!ぶうたんの「ぶうたん、かく語りき」が最高でした!でぶ猫大好きです♥しかも、ぶうたん、ちょっと冷めてるw
このSSすっごくよかったです。ぶうたんの目を通して、その後の月浦くんと呂久さん、そして周囲の様子が手に取るようにわかるし、すごく笑えます。

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2013年01月13日

Posted by ブクログ

月浦くんと呂久さんを表紙の絵を想像しながら読んでいたら途中で2人を間違えていたことに気付き、、えー!ってなった。笑
あわてて修正して確かにこっちのほうがしっくりきた。笑
ほのぼの。

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2023年05月29日

購入済み

いや、ね、いいんですけどね

昨今の凪良さんにしてはメチャ軽って感じのお話(笑)。ご本人仰る通りコメディまでいかないけど終始ほのぼのノンビリで安心安定の一作。ただ、月浦くん呂久さんお父さんお母さん、って名前表記がウザすぎでいちいち気になった。何つーか読み辛い?初期作品かと一瞬疑ったほど。。不器用とゆーか不慣れな2人がすったもんだしてるのすらも可愛らしくて良いお話だったんですが如何せん名前表記がねぇ、、(笑)ところで「あいのはなし」に奥田氏って出てたの?すっかり忘れてる(汗)

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2014年12月18日

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ネタバレ

月浦くんは、金持ちで背も高くて顔もよくて勉強もそこそこ出来て、黙っていても周りに人が群がってくる。でも寄ってくる女の子たちはどれも同じに見える。かわいくて柔らかくて。でもいつも自分はその子達を満足させてあげられない。その子達の求めるモノが月浦くんにはちっともわからない。同様に月浦くんの求めているモノも彼女たちは分かってくれない。上滑りな会話。自分はどこかおかしいのだろうか。
でも、呂久さんは違う。素朴で、押し付けがましくなくて、年上だけどかわいくて、まるで野菊みたいな人だ。呂久さんの言葉は不思議と月浦くんの胸にストンと落ちる。
呂久さんは男だけれど。月浦くんの父親に叶わない片想いをしているけれど。
見かけは男にしては可憐なのに、がっつりした男飯が好きなところも何だか微笑ましい。もっともっと美味しいもの食べさせてあげたいと思う。
ふたりの心の距離は知らず知らずのうちに近づいて、自分はお父さんの代わりをしている、してもらっているのだと言い訳しながら、お互いに気持ちを傾けていく。
わりと早い段階で、ふたりは両片思い状態に突入するのだけど、身勝手な元カレやら全く空気の読めない元カノやらが次々乱入してきて、なかなかふたりの仲が進展せずジレジレ…いや、イライラする。
事件もトラウマもない。でもありふれた日常の中で恋に振り回されるふたり。
年下だから…という気負いから空回りしたり、年上なのだから…というプライドが邪魔して上手く甘えられなかったり、恋をしているとちょっとしたことでも大事件。そんなささやかな恋のお話。

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2013年01月30日

Posted by ブクログ

すごく、すごく大好きな作家さん、凪良先生。
★の評価はかなりなやみました。
理由は最後にでも。

物語自体、ゆったりしたところはあるんだけれど、お父さんの病気のこととか割と深刻で、凪良先生の作品傾向でいくと…ちょっとドキドキしたりしました。(杞憂に終わったけれど)
お互いの気持ちがじっくり書かれてあって、ゆっくり読めた感じ。
微妙な心の揺れとか風景描写が、凪良先生独特の文章でいつものようにドキッとしたりはっとしたり。
しかし、Hにいくまでは長かった!
めくるページ的に「これ、大丈夫?そろそろページ無くなるよ…」ってところで無事にきて安心しました(笑)

やっぱり凪良先生大好きだな~って思ったんですが、本当にこればっかりはどうしようもない、挿絵が苦手絵師さんでした。
新刊情報で絵師さん知ったときは正直かなり落胆しました。
なので全体を加味して★★★です。

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2012年12月19日

Posted by ブクログ

評価を4にするか超悩みました。
作品内容自体は好き。


攻め:大学生・月浦賢治
受け:カメラマン・名波呂久


大学生の賢治の父は闘病中の為に、焼酎専門の居酒屋を今は休業している。レポートの為にそのカウンターで勉強していると常連であるらしい男が父親と店の様子を聞きに来ていて。
彼女と付き合っていてもテンションの低い賢治に呆れられるが、呂久さんとは波長があって一緒に居て気持ちが休まる。しかし呂久さんは実は父を好きだったと知って。


文体がふんわりしていて、緩い感じなんだけど、お父さんがガンでその闘病で賢治もいっはいいっはいだとか、彼女がKYなところとか、やっぱり凪良さんだなあという感じ。
闘病があんまり辛くてもしかしたら、お父さんが亡くなってその後に呂久さんとの仲が進展するのかな、人が亡くなるのは嫌だなと警戒していたら、寛解になってホッとしました。凪良さんなら やりかねない展開だったので想像に難くなかった。

中盤は呂久視点で、呂久の元カレが出てきたり、呂久のツラい過去が分かったりとやっぱり甘くない。
しかも1章で出た別れた彼女まで出てきた挙げ句にその彼女の友人達まで一緒に海に行くことになって、当初呂久と二人きりで行く予定はどうなっちゃったのとイラついた。
でも、何とかお互いの気持ちは通じ合わせられてまたもやホッとしました(笑)

なのに、初エッチに行かなくて(怒)
もうね、どれだけじらされたらいいんですか!?状態。焦り焦りしました!
そして初エッチは温泉という予定だったのに、階下に親が居る実家だなんて。なんて甘くない作品なの。はぁはぁ!
最後くらい温泉でラブラブにさせてあげれば良かったのに。まぁ、凪良さんらしかったです〜。


評価はねぇ…作品自体は好き。でも絵がねぇ…。苦手絵師さんで辛かった。
もっと柔らかい絵の人が良かったなぁ。
絵師さんに好みが多いとツラい…。

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2012年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大学生・賢治×カメラマン・呂久

この本の予告や煽りにあった「ゆっくり」の文句そのものの恋模様。
作者自身あとがきにも書いてる、ミディアムテンポ。
でも、凪良さんらしい心情の掘り下げ方は健在。
完璧だったり理想道理じゃない自分を認めたくなかったり、でも開き直ったり。なんか解るなぁって思う。
そういう内面が人間臭くて、ふんわりテイストのお話の中に、凪良さんらしい暗さが覗いてる。

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2012年12月19日

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