【感想・ネタバレ】晩年の子供のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

短編集

時間の都合で最後の『ひよこの眼』しか読めなかったけど、
めちゃくちゃ面白かった。
あのゾワっとした感じをひよこの眼で喩えたのか…

今度は全部読みたい。

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2024年06月13日

Posted by ブクログ

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一人称だからか、主人公の思考の海を共に渡って往く感覚が心地よい。特に「晩年の子供」は思考回路にシンクロしすぎて、主人公が悟った時は、神の啓示にも思えた。
また「蝉」が印象的で、子供のときにしか味わえない罪の意識や、まったくの被保護者であったときのあの幸福感が甦って切なくなった。

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2013年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初の前半だけの感想。


【晩年の子供】
主人公の私が可愛すぎる。撫でてあげたくなるぐらい、純粋で可愛い。人って変われるって改めて思えた。生死観って、人それぞれあるよね〜。生きるより、死ぬことにフォーカスを当てて生きる。っていう考えは私にはなかった。それも大切なのかもしれない。

【堤防】
堤防好き〜!運命に則ってふわふわ生きる運命論者の主人公。友達の自殺未遂によって、人生観が変わる。友達の京子がいい奴なんだよ〜。家庭を持つ男との間に、子どもを身篭るんだけど、妊娠しちゃったのにタバコ吸っちゃってるところも好きだよ〜!産めない、悲壮感が滲み出てて、いい。
主人公の運命と、人生に対しての考えが素敵だった。運命論も悪くないね笑

【花火】
お姉ちゃんが色気ムンムンでかっこいい。私もこんな大人になれるかな〜。恋に落ちるって本当に人を輝かせるよね。キラキラしてる。結局、否定し続けた妹もお姉ちゃんが言う恋に落ちるの意味が分かったのかもしれないね。大人の女万歳。余裕がある女万歳!!!!

【桔梗】
儚い物語だった。美しいものは儚いね。色と自然がマッチしてて、綺麗だった。美代さんを女として憧れを持つ私。
写し絵を貼る美代さん。最後の足掻きだったのかな。
私がいた証を…って。忘れないでねって。消えないでねって。決して美しい恋じゃないし、美しい終わり方ではないけれど私からしたらそんなの関係なくて。美代さんっていう存在に惚れてしまったんだよね。
桔梗の花言葉:「永遠の愛」「変わらぬ愛」「気品」「誠実」

【海の方の子】
転校が多い私は、周りから嫌われないように必死で、偽善者のような子だった。でもわかる。私も、高校生の時そうだった。それが大人、大人の対応だと思ってた。哲夫みたいにストレートに自分の考えをしっかり持ってて、人に言い切れるのは強いよね。自分自身をしっかり受け入れてる。そりゃ、惹かれるよ。だって、気を遣わなくていいんだもん。泣いてもいいんだもん。最終的には、私は転校しちゃう。けど哲夫とはまた会えそうな気がする。最後も良かった。哲夫は塩味が好きなんだよね。

【迷子】
これまた、いい話。この話を読む前に真梨幸子の本を読んだから、まさか…って思ったけどちゃんと最後、ほっこりできてよかった笑隣のお家のことなんて、知ったこっちゃないけど、知ってしまったら、疑問に感じてしまったら、やっぱり気になるよね。特に思春期の女性なら。

【蝉】
やらしいね。夏も蝉も、父も母も男も女も。
みんな、やらしい。夏は人をおかしくさせるんだよ。蝉の鳴き声に惑わされて隙を与えてしまうんだよ。自分を見つめてしまう隙を。私も、小学校の時、ゴスペルの体験に行ったことがあったけど、夜の町田はすごく嫌いだった。気持ち悪かった。薄着な男と女がねっとりとした夜に捕まっているような。

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2022年01月10日

Posted by ブクログ

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ひよこの眼が読みたくて読んだ。何度か読んだことがあったが、何度読んでも最後の一文の余韻がすごい。「私は、こう尋ねてみたい衝動に駆られてしまい、慌てる。もしや、あなたは、死というものを見詰めているのではありませんか、と。」確かに、「うれしい悲鳴をげてくれ」の「顔色」に似ている。死相というものは本当に出ているのか、だとすればとても恐ろしい。でも、死相の存在を恋と勘違いしてしまい、最後の最後に気づいてしまう切なさが、ひよこの眼にはあって、それがとてもよかった。正確な文章は思い出せないが、最後の一文の余韻が印象的な小説でよかったのは、これ以外だとサガンの「悲しみよ、こんにちは」と江國香織の「デューク」だった。江國香織、山田詠美あたりの切ない短編集を書く女流作家の本は時々読みたくなる。サガンのブラームスはお好き(?)もいづれ読みたい。

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2017年01月10日

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