あらすじ
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自律・分散&ゆるゆる合意で動く社会、「不思議の国」。中央銀行の設立で乗っとりをはかる「真ん中団」。スットコホルム研究所を脱出した、あっちゃんことその仲間たちが始めたレジスタンスとは?気鋭のインターネット研究者が描く、経済=エネルギー活動をも一変する「お金」をめぐるファンタジー。[脱・真ん中主義]×[自律分散型の情報社会]×[お金の地産地消]=NEOの世界!
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Posted by ブクログ
インターネットの仕組みを今までの人間社会に当てはめていければ未来は変えられる。環境問題にも触れながらこれからのインターネットを考える良い本です。直前にインターネットの不思議探検隊を読むとさらにわかりやすいです。
Posted by ブクログ
子ども向けの物語かと思いきや、なんと地球の歴史や成り立ちから、今話題のお金(ビットコインやブロックチェーン、仮想通貨)などの基礎知識が得られる優秀本。著書の斎藤さんがストーリーも考えていらっしゃるとは驚き!随所に学問的キーワードが散りばめられている。そして、インターネットの活用を地球の未来のために考えていることに感動しました。限りある地球の資源を使い切っちゃう前に、今の経済成長第一主義を見直してほしい。お金は所詮全て、人間の決め事で作られた仮想通貨に過ぎない。お金をたくさんあることが幸せと思わない方がいい。この本ではむしろ、お金があることを負債が増えると言っていた。そんな考えもあるんだと、お金の捉え方が少し広がった一冊でした。
Posted by ブクログ
ファンタジーの体裁を借りた、新しい経済モデルの提案。
児童書のような文体なので正直読みづらいが、
内容はしっかり経済。
インターネット型=アンチ中央集権型の理想の国が舞台。
そこでは警察や中央銀行などの国家権力が存在せず、
貨幣は労働や個人の信用を基軸にした地域通貨のようなものを
誰もが自由に発行できる。
ここでいうインターネット型というのは、中央に強力な権威を持たず、
個人同士が緩やかに、自由に繋がっていて、
性善説に基づく自浄作用で犯罪も無くなるというもの。
この手のユートピアは以前も村上龍「希望の国のエクゾダス」や
アーネスト・カレンバック「エコトピア・レポート」にも描かれたが
個人的には理想主義過ぎてなんかうさん臭く感じる。
残念ながら人間はそこまで高尚じゃないのではないかとも思う。
地域貨幣にしてもここまで多くの種類の通貨が流通する事の煩わしさを
解決する必要がある。
銀行という仕組みが持つ、常に負債を生み出す事が
前提となる経済モデルの問題点も指摘されている。
安部 芳裕「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った」にも
その辺は解説されていたように、
資本主義経済が永遠の市場拡大を前提に作られている以上、
エネルギーや各種資源の有限性により、
どこかで行き詰まるのは自明だと思う。