あらすじ
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障害者の自立生活運動のために、国内ばかりでなく世界をとび歩く、車イスの遊歩の妊娠・出産・子育ての記録。障害者をもつ家族に生きにくい世の中をどう変えていくか。優生思想とどう闘うか。男性パートナーといっしょに、車イスの母と子を囲むネットワークのパワー全開。
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Posted by ブクログ
著者からの寄贈本。
「本の題名に「宣戦布告」ということばをつかったのは、優生思想社会に敢然と立ちむかおうという思いから」(p.197)と記載があるように、著者の優生思想社会への不満が随所に記載されている。
また同じ病気の子どもの子育てを通じての不安や葛藤は、同じ病気の子どもを子育てしている私自身にも当てはまることがあり、とても共感できた。
なお著者の一貫した優生思想社会への不満は、20年後にお子さん(宇宙さん)と共著した『多様性のレッスン 車いすに乗るピアカウンセラー母娘が答える47のQ&A』(ミツイパブリッシング、2019)にも記載されている。著者からしたら、20年経てもなお、社会は変わっていないということだ。
私の子どもが20年後、生きやすい社会になることを切に願うと同時に、これから待ち受けている困難にも、著者のように果敢に挑戦していきたいと思う。