【感想・ネタバレ】ニュースがまちがった日 : 高校生が追った松本サリン事件報道、そして十年のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

松本美須々丘高校の放送部員たちが、部活を通して松本サリン事件を追っていく。
その顛末を放送部の顧問である著者が記した本。
地元松本で起きたサリン事件について、マスコミの報じ方を検証し、実際にそのマスコミに対して取材をしている。
その中で、メディアの態度が見えてくる。
メディアという送り手と聴取者という受け手というのは、対立するものではない。一方向ではなく、双方向に考えることが大切だ。
当時はまたメディアリテラシーという概念が浸透しておらず、最終的にはそれに繫がる結論を導き出す。
高校時代に、このような活動が出来た彼らは非常に恵まれていると思う。
考える力を養うのに、最適の活動だろう。
試行錯誤をしながらも、納得のいく結論を導き出そうとする姿と、出した結論の内容は素晴らしいと思う。
メディア関係者だけでなく、一般の受け手にも是非読んでほしい一冊だ。

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2020年05月30日

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