【感想・ネタバレ】愚者(あほ)が出てくる、城寨(おしろ)が見えるのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【本の内容】
精神を病み入院していたジュリーは、企業家アルトグに雇われ、彼の甥であるペテールの世話係となる。

しかし凶悪な4人組のギャングにペテールともども誘拐されてしまう。

ふたりはギャングのアジトから命からがら脱出。

殺人と破壊の限りを尽くす、逃亡と追跡劇が始まる。

[ 目次 ]


 POP ]


[ おすすめ度 ]

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2015年01月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マンシェットをこれで2冊読んだ。
ともにタイプは似ていて、ハードボイルトというよりピカレスクに近い。登場人物の多くが自分の欲に忠実、ともすればその欲求すらあいまいな中で、逃走劇を繰り広げる。
当然、追うものも追われるものも己のことしか考えないので、通常の善悪の基準は当てはまらず、それゆえ感情移入がしにくい。本来は被害者であるはずのヒロインですら、逃走劇においては不要な被害者を生み出しているのだから。
マンシェットはどこまでも人間のエゴをギリギリの行動の中で描きこみ、その寂寥感が好きな人は良いかもしれないが。
どうしても読んでてスジっぽく感じてしまう。

皮肉なことに、自分の命を差し出してすら請け負った仕事を全うしようとする殺し屋が一番まともに見えてしまう。
しかし、この強いヒロインのキャラって、リュック・ベッソンの「ニキータ」やピエール・ルメートルの「その女アレックス」を彷彿とさせる。

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2015年08月11日

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