【感想・ネタバレ】遠野ものがたりのレビュー

あらすじ

今から100年以上昔、民族学者の柳田国男が遠野に伝わる民話を聞き書きして著した不朽の名作『遠野物語』。摩訶不思議な出来事が数多く起こったという北上山地に囲まれたその地には、かっぱ淵や曲がり家などお話に登場する場所が保存され、多くの人がいまも訪れています。しかし、『遠野物語』は、読み継がれているはずの名著にもかかわらず、題名は知っていても実際に読んだことがないという人が意外に多く、断片的には知っていても、お話として語れる人は少ないのではないでしょうか。そこで、本書は『遠野物語』の中から、「オシラサマ」「オクナイサマ」「ザシキワラシ」「マヨイガ」「大津波」……など7つのお話をとり出し、原作の意味を損ねないようにしながら新釈を加えてさし絵をつけ、世代を問わずにお楽しみいただけるモノクロ絵本に仕立てました。ゾクッとする<みちのく>の世界を、味わい深い方言とさし絵とともにどうぞ。

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Posted by ブクログ

長い時間を越えて伝わる、口承という記憶の淵を
ゆらゆらと漂うような遠野物語。

簡潔で美しい文語体ではあるものの、
読み解くのが難しい原書に比べて、
物語として新釈された絵本の本書は
子供でも読みやすい優しい遠野の世界。

その分切なさもより胸に迫るけれど、
裏表紙の絵がなんとも温かな気持ちにしてくれる。

障子越の温かな灯り、オシラサマを飾った神棚、
幸せそうな表情で猫たちと囲炉裏を囲む
おばあちゃんの遠野の暮らし。

生きるという喜びに、余分な重みも装飾もつけず、
日々を大切に生きていく心持ちを
遠野の景色と伝承は伝えてくれる。

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2014年06月25日

Posted by ブクログ

2019/8/5


遠野物語を小さい子にも読みやすいように簡略化
それでも口語文体 少し古めかしく理解しづらいところもあるが・・
伝承の魅力を知る。読みやすい伝文、民俗学の世界をまた読んでみたい

0
2019年08月10日

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