あらすじ
世は百年に一度の神話祭。巫女と勇者が各地を巡り、世界の理を保つ一大イベントを前に、神秘と慈愛に満ちた巫女・マリアベルの心も静かに高鳴っていた。あるときは、弱き者に救いの手を差し伸べ。 (そして、フラグを立て??) あるときは、悪しき者に勇気を持って立ち向かい。 (そして、フラグを立て――) あるときは、凶暴な獣を加護の力で討ち払い。 (そして、フラグを立て――) あるときは、神の導きを受けて秘境へ赴き。 (そして、フラグを立てて! 立てて立てて!) 絶対に勇者とらぶらぶちゅっちゅするんだから!――と。 これは、のちに『神殺しの大勇者』と呼ばれる少年と、『死と誕生の巫女』と呼ばれる少女の、不純と覚悟と冒険に満ちた物語。
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Posted by ブクログ
友人に勧められて興味を持ち、イラストレーターさんの絵が気に入ったので1、2巻どちらも購入しました。
ウェブ版もあるそうですが、そちらは未読です。
内容はタイトル、表紙の通りだけど、タイトル、表紙の通りだけではない小説という印象です。
主人公マリアベルはある事情から婚活に情熱を燃やす少女で、ぺろぺろのような奇を衒った部分が目につきますが・・・。
美容、清潔感に気を使う女性らしさ、神に仕える巫女としての信仰心などが、婚活への情熱と違和感なく同居していて、丁寧なキャラクター造形がなされています。
恋愛に関する行動も見事なもので、少女マンガによくいる悪役キャラクター(ヒロインより美人、恋愛に積極的、外面がいいが腹黒い)から嫌味を抜いて善人にしたら、こんな感じになるのかなと思ってしまいました。
そんな完璧なキャラクターなら、婚活なんてあっというまに成功するのでは、と思うかもしれません。
しかし、マリアベルが一目惚れした勇者アベルカインは、何やら重い事情を抱えているようで、それが解決しなければ結婚どころか恋愛もおぼつかないみたい。
現実の婚活も、好き合っているだけではうまくいかないことがありますが、そういった恋愛だけではどうにもならない障害を意識しているのでしょうか。
特徴的なフォント変えが盛り込まれているのですが、これは人によって好みが大きく分かれるところです。
私はちょっと読みにくかったのですが、フォントが変わっていなかったらもっと読みにくい気もするので、この作品はこれでいいのかな・・・と思います。
続きを読むのも楽しみです。
Posted by ブクログ
中身のない系のライトノベルかと思ったがそうでもない.テーマの婚活に従ってあれやこれやと勇者を落とそうとする巫女のお話.まじめにふざけつつ,ストーリの柱はちゃんとあるという驚き・・・