あらすじ
死と隣り合わせのスポーツ、ボクシングの名門・ヨネクラジムにはかつて「ボクシングの鬼」と呼ばれた男がいた。愛弟子を試合中の事故で亡くした後も男たちを檜舞台に送り出し、五人の世界チャンピオンを生み出した伝説のトレーナー松本清司。自らを「ボクシング中毒」と公言していた男を通じてボクサーたちの闘いを描く感動のノンフィクション。
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Posted by ブクログ
松本清司氏は、ボクシングのトレーナーとして知られる実力派の人物だ。彼は、ヨネクラジムの創設時の一人であり、6,000人以上の選手を育てあげた「カットマン」の異名を持つ「ボクシング馬鹿」(人生をボクシングで全う)だ。松本氏のトレーニング哲学は「基本を徹底させ、自主性に任せる」こと。選手一人一人の健康管理と特徴を引き出し、ベストコンディションで試合に導くことだった。
トレーナーとしての松本氏の役割は「選手の素質や持っているものを最大限に引き出して伸ばすこと」であり、「スポットライトを浴びるのは選手」だと「あくまでも黒子」でいる考えだ。
この考え方は、ビジネス界における上司の姿勢としても参考になる。それは、部下一人一人の良さを引き出し、適材適所に活かすことが重要だという事だ。