あらすじ
旧内務省に入省し、自治省官房長・行政局長・自治事務次官を歴任、退官後は広島県知事・参議院議員として行政に携わった、残された数少ない真の行政官・宮澤弘氏の回顧録。本書の内容は、著者個人の歴史であると共に、内務省・自治省(現在の総務省)の歴史でもあり、地方自治発展の歴史でもある。
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Posted by ブクログ
内務省に入省、出征をはさんで、戦後地方自治制度草創に関わり、自治事務次官をつとめ、広島県知事、参議院議員、法務大臣を歴任した宮澤弘の回顧録。(平成19年刊)
・はしがき
・第一話 幼年、青年時代
・第二話 千葉県時代
・第三話 総理庁官房自治課勤務
・第四話 振興課長時代
・第五話 二度目の千葉赴任
・第六話 自治省行政課長時代
・第七話 自治省官房長から行政局長へ
・第八話 消防庁長官から自治事務次官へ
・第九話 広島県知事
・第十話 参議院議員
・第十一話 法務大臣
・あとがき
・聞き取り記録と聞き手紹介
その華麗なる経歴の割には、内容が淡泊であり、ある種肩すかしを喰らった気分になる。権力や名声に対して淡泊(自分の事蹟を後世にに残したいという欲求も含めて)なせいであろうか。その抑制された証言から何を読み取るかは、読み手の力量に委ねられているのかもしれない。