あらすじ
「ムカムカを手放したい」「ついキレてしまう」「つまらないことでイライラしたくない」「怒りっぽい自分をなんとかしたい」あなたへ。
「怒り」はなぜ起きるのか。どうすれば、イライラを手放せるのか。感情に振り回されない人になるには、どうすればいいのか。対人関係療法の第一人者が、「怒り」のメカニズムとその対処法を初公開します。
「怒り」の原因は3種類ある、怒っている人は単に「困っている人」、うるさいアドバイスは「相手の悲鳴」、ケンカするのは「役割期待」がずれただけ……。
わかりにくい感情のカラクリをすっきり明快に解説し、今すぐ心が晴れるヒント満載です。
「イラストもかわいくて、バツグンにわかりやすいです!」「具体的な方法がとても役に立ちました」「何度も読んで、バイブルにしています」……喜びの声続々。アンガーマネジメント本の決定版!
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Posted by ブクログ
自分が強情で怒りっぽいことは毎回気づいていたが、なかなか直せない、このままでは嫌だと思い、こちらの本を購読しました。
怒ってもいいし、怒りを受け入れてもいい、その代わりその怒りは必要なのか、怒りのエネルギーがその事象にコスパにあうのかなど、言われてみればたしかにと思うところが沢山ありました。
また、いつもイライラしている人は本当は困っている人、心に余裕がなくて悲鳴をあげている人とわかれば、自分もイライラする必要は無いのだと、認識してしまえば自分の感情をコントロールすることが出来ることを知ることが出来て、良かったです。早速実践してみようと思いました。
Posted by ブクログ
○怒り=悪い感情 ではない
熱いものを触ったとき反射的に手を引っ込めて火傷を防ぐことと同じように、怒りを感じることは「何らかの対処が必要な問題がある」ことを教えてくれる機能。したがって、怒りを感じたときにするべきことは問題に対して適切な行動をとることだけ。なぜ、自分が被害にあって怒っているのに適切な対処までしなきゃいけないのか?と思うのは当然だが、怒りによって損をするのは相手ではなく自分なので諦める。腹が立って仕方がない!という時には「誰が悪いのか」ではなく「自分は何に困っているのか」を考える。
○人を怒らせない
相手に対する「評価」は怒らせる原因となるので絶対にしない。改善してほしいことがある場合にはその「行動」だけに焦点を当てて話す。反対に、自分が評価されて傷ついたときや怒りを感じたときは受け流す。評価とは所詮相手の領域の中で勝手に下されたもの。「ふうん、そう思うんだ」と言っておけばよい。また、例えばデートの約束をドタキャンされたとき、「埋め合わせは必ずしてもらうからね」「ドタキャンはこれで最後にしてよね」と「要求」するのは危険。相手までムカッとしてしまう。相手の領域に侵入して行動をコントロールしようとする発言はやめ、「近いうちに会えると嬉しい」と自分の気持ちだけを伝える。
○怒らないコツ
「おまえが俺を怒らせた」などという人がいるが他人を怒らせることなどできない。きっかけを与えることはあっても、あくまでも怒っているのは本人。「粗末な扱いを受けた」と感じても、実は自分が勝手にそう思い込んで怒りを感じているだけかも?被害にあったと感じたときは「そう断言できるほどの証拠がそろっているか?」と考える習慣を身につける。確信できることなどほとんどないのに勝手に相手の行動の意味を想像して勝手に怒っていることも多い。
○怒りを感じにくい生き方
人生全般を「やらされている」という被害者モードで生きていると怒りを感じやすい。机を整頓するとか靴を揃えるとか、ちょっとのことができないくらい気持ちに余裕がなかったら注意。散らかった環境の被害者になるのではなく、「まあすぐには綺麗にならないけど使ったものくらいは片付けよう」と主体的に生きている感覚を取り戻すと、人生を自分でコントロールできていると感じ、怒りを感じにくくなる。
Posted by ブクログ
水島広子さんの本が好きな理由は、わかりやすいから。
それはもう、本当にこれ以上ないくらい理解しやすく説明してくれている。
怒りはどんな時に起こるのか。
私たちはどうしてそれを怒りと感じるのか。
怒りを手放すためにはどうしたら良いのか。
(なるべく)怒らないで生活していくことは本当に可能なのか。
そして、相手にキレられたらどう対処すれば良いのか。
水島広子さんは最初から最後まで、
私の気持ちに添ってくれる。
だから理論が腑に落ちる。
Posted by ブクログ
■要約
怒りを「消す」のではなく、「消える」
まずは怒っている自分に優しくする
怒っている時間は、自分の人生が損なわれていく
他人を変えようとするのは不毛
「あなたは〇〇」ではなく、「私が〇〇」と伝える
「へーそう思うんだ」と返す
怒りが出た時は「何かを学べる機会」だと考える
とっさに腹が立つのは、予定狂い
「自分はちゃんとやっているのに」という怒り
我慢してるからムカつく。自分も好き勝手にやる
「してほしいこと」をちゃんと伝える
相手をうまくやっていく必要はない
「要求」ではなく「依頼」する
人を怒らせることはできない、怒るのはその「判断」をしたから
自分が怒っているとしたら、それは自分がその判断をしたから
正しさにこだわらない
誰もが自分なりの正義がある
今に集中すれば、ムカつかない
怒りは過去の記憶に影響されている
主体性を持つ
被害者モードになっているから、腹が立つ
自分でコントロールできると思う
怒っている人をみかけたら、「この人は何に困っているんだろう」と考える
常にイライラしている人はほっとく
人を馬鹿にするやり方は「やり手」ではない
曖昧な批判は受け付けない
具体的にどうすればいいのか整理されてから来て、と言う
Posted by ブクログ
イライラすることが多く、読んでみた。
怒りの多くは、役割期待のズレであり、人は簡単には変わらないもの、自分の意識で変われるのかなと考えさせられた。ムッとされないには、君は〜だね、から私は〜思うに主語を変えること。相手の評価に対して、何の評価もくださない姿勢であること。主体性に動くこと。
Posted by ブクログ
親身で丁寧で良い本だった。会社ですぐ怒ってくるあの人も困ってるのかな。被害者モードに陥らず怒るかどうかも含めて自分で決められるようになろう。
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怒りを感じるから状況や自分を(ここが相手を、でないところがポイント)変えることができる。
他の人の事情はわからないし、ひとに変わることも強制できない。自分が相手に何を期待しているかを自分で理解したうえで、要求ではなく依頼する。
怒ってる人は困ってる人。線引きをして、被害者モードにならない。ストーリーを手放すために、被害に遭ったといえるほど証拠ある?と考えてみる(証拠が固まったら怒ろう)
Posted by ブクログ
イライラ対処法。境界線を引いて、視野を広げて、柔軟に対応して。練習しよう。
・相手に対して最低限の配慮ができないということは、相手には何らかの事情があるということ
・アドバイスには常に毒があり、相手の現状を否定しており、本人の心の悲鳴である
Posted by ブクログ
水島先生6冊目。
本の題名が違っても、本質的には同じことを言っている気がします。
やはり、基本的には、
その怒りがどこからくるのか、それは防御であり衝撃であり自分を守ろうとしている反応なので、それを否定しないで受け止めることから始めること。
自分が怒る場合でも相手が起こってくる場合でも、本質はその人物が困っているからだということ。それを理解した上でどう対処するか、というお話です。
参考になったことは、
人は他人を怒らせることはできない。怒らせるきっかけを与えているだけ。
それにストーリーを加えているのは自分であって、それは大概、妄想である。
なので、勝手に色々と想像してストーリーを付け加えることをせずに、手放してみることが大切、とのこと。
この先生の別の本にも、想像力があまり豊かではない人は怒ったり嫉妬したりしないと書いてありました。あることないこと想像してしまって不安になったり疑心暗鬼になったりする人ほど、気持ちのコントロールが難しいのかもしれません。私もそっち側の人間だと思っているので、参考になりました。
Posted by ブクログ
私にはなぜか入ってこない表現で理解が進まなかったので、参考になった点は自分の表現でまとめます。どれか1つでもまず取り組んでみようと思います。
なお、表現の点や上司だと本通りに対処する力関係にないこともあり、星少なめです。
・怒りを感じる=自分は困った状況にありなんらかの対処が必要)
・怒りによって損なわれるのは自分の人生(怒り続けることで自分の被害、傷みが続く。忙しいといったストーリーを自分で作り出してますます忙しく感じてしまうので、物を整頓する、タスクを書き出す、自分でどのように仕事を取り組みたいか考えるなど、自分から主体的にコントロールするようにし、忙しさに自ら振り回されないように)
・怒りの受け止め方を変える(本当に被害に遭っているのか、自分の思い込みなど違う可能性はないかと考える癖をつける。「あんなことがあったのだから怒るのは当然で大変な目にあったね」と自分に声をかける。誰かが何か言ってくるのはその人が我慢できなくて心の悲鳴を上げているその人の問題であり、私の問題ではないし、自分への攻撃と捉えない。自分は我慢しているのに相手は我慢していないときは自分だけが損している気持ち=被害者になるので、自分は自ら選んでそのように振舞っているのだと考える)
・自分は相手に何を期待しており、それは相手にとって現実的な期待か、その期待は相手に伝わっているか(「友達に貸すことになったから返して欲しい」など嘘も方便で自分の気持ちを伝える。自分の事情を話して伝える、相手のことは言わない)
・相手は自分に何を期待しているのか、それを本当に期待していると相手に確認したか、その期待は自分に受入可能か、受入不可ならどのように変えてもらうか(相手も大変かもしれないと事情を考えた上で、自分の事情を伝える。上司は自分にいっぱいいっぱいで何か困った状況にあり、悲鳴を上げているが、理にかなったことを言っているから激しく怒られる自分がいけないのだと思わなくていい。理不尽に責められているという捉え方から不適切な言動をとっている相手に余裕を持って接していると捉える)
・そもそも相手を怒らせることはできない。きっかけを与えることはできるが、怒っているのは相手の領域の中である