あらすじ
車の当たり屋として保険会社から金を取りながら、生活保護費の不正受給をもくろむ覚醒剤常習者との対決。鉄道自殺した高齢者の遺体との対面。六時間もかかるゴミ屋敷の清掃。一升瓶で頭を割られ、血だらけのアルコール依存症患者の引き取り……。関西の福祉事務所で生活保護受給担当を十三年間務めた、熱く、強く、優しいケースワーカーの記録。
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Posted by ブクログ
面白かった 行政の仕事は楽だ楽だと言われるがこれを読んでこういう仕事があることも理解して欲しい 生活保護の不正受給はもちろんいけないことだが本当に必要な人もいるし、それを見極めるにはケースワーカーは必要だと思う 今は行政はなんでもかんでも委託化して人件費を削減していっているが本当にそれでいいのかと感じました 1人当たり80人が限度となっている中100人見てたら絶対に質は落ちると思う 生活保護を必要としている人が増えているからこそ職員の数も増やしてあげて欲しいと思う
著者の碇井さんは本当に真剣に取り組んでいたのかは分かります。なのに何故辞めたのか、こんな人に頑張っていただきたいのにと残念だと感じました
Posted by ブクログ
ケースワーカー時代の波乱万丈な体験を綴ったノンフィクション。大真面目な内容というよりは、居酒屋でおじさんが笑い話として話す武勇伝集(笑)プロフェッショナル仕事の流儀みたいなティストじゃなくて、2ちゃんまとめに近いティスト。
といっても単なるネタ本ではなく、福祉界に無知な僕にとっては、現場の様子が垣間見れて想像を膨らませることもできたので読んで良かった。
それに出てくる人がみんなあたかかい人たちで読んでいて、素敵だなあって気持ちになる本。
※描かれている内容は今ではなく、少し昔の話なので、現状と異なる部分もあるはず。その点は悪しからず。
Posted by ブクログ
2015.4.29扱ってるテーマが重そうなものだったから意を決して読んだけど、読み始めると思ったより読みやすかった。多分あまり個人の心情を交えず事実を淡々と述べているからもあるだろう。思ったよりあっさり読めた。でも個人の意見が皆無ではない分ちゃんと話に入り込める。
私の家庭は比較的裕福であり私の知る限りでは身近にそういった方々も居ないので正直、生活保護とはかなり縁遠いものである。だからこそ知らない世界を知るべきと思い読んだ次第だ。
私には想像しかできないが本当に大変な仕事なのだろうと思う。まさに3K。私にはできないことをやるケースワーカーの方々を心から尊敬するとともに彼らの仕事が実質的に減る事を願い応援したく思う。私には知って周りに伝えるくらいしかできないが。後半に保護費の計算の仕方や保護の対象の条件などが詳しく載っている為いざという時には役立つ本だろうが、願わくば一生彼らのお世話にならない生活を送れることを。