あらすじ
エロ不思議お姉さんが僕の夢に現れる! 淫夢、悪夢、覚醒夢。いろんな夢の中であのヒトとあんなことやこんなこと……。この夢のような状況、あなたならどうしますか? 夢ノ杜学園高等部1年・浅野修一郎は毎晩、夜中の3時に義理の母親を惨殺する夢を見る。保健室の謎の住人・陸前獏は他人の夢を分析する夢探偵と呼ばれている。浅野の悪夢から導かれる答えは何なのか? 学園エロミステリアス・コメディ、ここに誕生!
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Posted by ブクログ
夢判断という分野は魅力的で、その取り入れ方や表現もベタながらも雰囲気があって好き。
ただ、結構なペースで登場する冗談じみた言動ががかなりつまらない。せっかく作品の雰囲気に入り込めていてもすぐ苛立ちとともに解消されてしまう。
真面目なシーンに冗談が交じることが嫌いなのではない。その冗談の質が低くても、その人物が話したことだと思えば気にならないし、それはそれで味になったり、場や人間関係を色付ける表現となる。
しかしこの作品では、言動の主が登場人物であっても発信者の顔がチラつく。作者が「面白くて変わった行動でしょー」「センスあるツッコミでしょー」と自慢げな表情を浮かべているように思える。短い作品だが、性格外のことを言っているように感じるからだろうか。あるいは「登場人物」というカテゴリの存在が発するにはあまりに不自然だったり、他人の作品でさんざん見覚えのある発想をさも斬新なように出力しているせいもあるかもしれない。
ともあれこの作品の冗談はつまらなく、苛立たしい。
長々と文句ばかり書いてしまったが、話も絵も好きなだけに非常に勿体なく感じる。