あらすじ
昨年、史上最年少の46歳で日本水泳連盟会長に就任した鈴木大地、初の自己啓発本。
ソウル五輪100m背泳ぎの金メダリストである鈴木大地は、なぜ46歳という史上最年少の若さで日本水連会長になれたのか?
それは彼が「決勝直前のバサロキック変更」をはじめ、「ハーバード大学へのコーチ留学」「医学博士号取得」「体操選手の飛び込み転向」など、類い稀なる「直感力」と「チャレンジ力」を持っているからだ!
これまで語られることのなかった挫折の日々、ハーバード大で開眼したアメリカ式練習法と発想法、そして水連会長としての未来を見据えるまっすぐな眼差し。時代の風雲児、鈴木大地のオリジナルな発想法のすべてがここに凝縮!
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Posted by ブクログ
鈴木大地さんは言わずと知れた、ソウルオリンピックの金メダリスト。
その彼が、オリンピック後から日本水泳連盟会長になったまでの半生を語った本。
はたから見れば、順風満帆な人生だったように見えるが、
実は、休むと言う選択をしてしまった事で新しい目標を立てられず停滞した事、
そしてそれが原因で中途半端な形で選手引退をしたことなど、どん底を経験した事を
明確に書いている。
自分が初めて日本選手権に出場したのが91年だったので、あのとき丁度大スランプでどん底に
向かって落ちている頃だったのだなと思いながら読んだ。
勝つためにはどういう事をしないといけないか?と言う事についてかなり厳しい事が書かれている。
召集所をホームにする為に一番最初に行って、ライバルをホームに向かいいれるようにするとか、
周りの選手を見て観察するなど書かれていた。
自分も選手として日本選手権をはじめ色々な全国大会に出て召集所の雰囲気を知っているが、
あのピリピリして凄いアウェイ感がある場所をホームにすると考えられるのは凄いと思った。
それも全国大会ではなく、オリンピックなどの国際大会の召集所だと言う事を考えると想像を絶する思いだ。
気に入った言葉
本当の集中力は自分の世界に籠持っていては養えません。現実の世界から離れたところで集中していても、それは本当の集中力にはならない。
カマラデリー:同じ志を持った仲間たちの友情
頭で考えるのは戦略です。どういう流れで泳げばライバルに勝てるかどうかと言う事で泳ぎ自体は考えない。
人生はチャレンジしてこそ面白い。
「人生の流れに身を任せる」