あらすじ
する側も、される側も、
こうすれば「幸せ」になれる!
驚異的な成果をあげている老人介護施設があります。
「新報道2001」に2度も取り上げられ大反響を呼んだデイサービス「おとなの学校」です。
その代表を務める小山先生は、
それまで医者として取り組んできた介護医療ではこれからの介護問題は解決しないと一念発起し、
独自の老人介護施設を立ち上げました。
そして試行錯誤の末たどりついたのが「おとなの学校」だったのです。
その「授業」が認知症を劇的に改善させています。
そのエッセンスとノウハウを、親の介護をする家族向けにまとめたのが本書です。
老人の場合、今日できることに手を貸してしまうと、明日はもうそれができなくなってしまう。
歩こうと思っていない人を無理に歩かせようとすれば、転んで骨折をまねく。
食べようとしていない人の口に食べ物を運んでもむせてしまい、嚥下障害を引き起こす。
キーワードは「意欲」。
何から何までお世話をしてあげることが素晴らしい介護なのではなく、いかに意欲をもって生活をしてもらうか。
そこに焦点を絞れば、介護される方はもちろん、介護する側も劇的にラクになれるのです。
これまでの介護の常識を、いっさい捨ててください――「意欲」をキーワードにした老人介護施設を展開し、
「介護とは、人生と向き合うこと」と説く新時代のリーダーによる、まったく新しい介護の方法。
*目次より
◎介護がつらいのは「過介護」のせい
◎高齢者ができることを奪ってはいけない
◎家族の本当の役割とは何か
◎介護生活は何年続くのか?
◎そこに「意欲」はあるか?
◎好きなものにはむせない?
◎「来し方」が「行く末(死に方)」を決める
◎最期にどこにいるかは問題ではない
◎日ごろの悩みをズバリ解決する“介護なんでもFAQ”
◎満足のいく人生のしめくくりをするために
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Posted by ブクログ
チェック項目25箇所。人間は100%意欲で生きているもの。要介護状態になっても人生を諦めなくてもいい。何から何までお世話するのがすばらしい介護施設と勘違いしない。学ぶことが意欲を生み出す。意欲が出れば介護が変わる。介護が辛いのは過介護のせい。危ないから、汚れるからで余計に手がかかる。生きるとは何か?介護とは家族の人間関係の長きにわたる積み重ねがあらわになる。親への気持ちを整理する。介護とは・・・命のバトンを子供に教えるチャンス。誰にも迷惑をかけないであの世に行くという人ほど迷惑をかけて死ぬことが多い。介護をすることで精神的に支えあっていた事例がある。介護疲れ=施設入所が最善とは限らない。できないことチェック→できることを見つける。がんばらなくていいのは介護者。介護される側はちょっと頑張ってもらう。ケア≠お世話。一人の人の人格をケアするとは最も深い意味で、その人が成長すること、自己実現することをたすけることである(ミルトン・メイヤロフ)。好きなものだと不思議とむせない。食べない原因・・・歯が痛い?落ち込んでいる?味がしない?デイサービスを嫌がるのは当たり前。学校なら行きたい。お風呂を嫌がる・・・お風呂の意味がわからない、夜は不安になる。目が見えづらくなる。レジでお金が払えない、スーパーより商店街。会話しながら買い物ができる。テレビばかり見るのは動いているものを見てさびしさを紛らわせる。財布を盗られた、ご飯を食べていない・・・やることがないという根底から出てくる。意欲の出る目標を立てて実行してもらう。お墓参りや仏壇掃除は大切な何かを世話しようとすることを実現できる。失禁は傷つく。よい施設・・・スタッフの挨拶、歩き方、利用者への言葉がけの様子。利用者の服装など身だしなみ。笑顔。目の輝き。トイレチェック。