あらすじ
アルディオン大陸の未来をかけて、人類と魔族の総力をあげた一大決戦が始まろうとしていた。戦いに備えるアキナたち。一方、秘密結社バルムンクを掌握した“救世主”アベルは、恐るべき陰謀を張り巡らせていた!!
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Posted by ブクログ
熱く、そして楽しい最終巻でした。
無印、サガ全体が完結していないため完全に大円団とはいきませんが、クライマックスまでの盛り上がり、そして結末はデスマーチの締めくくりにふさわしいものでした。
まず、プレイヤーキャラ全員に見せ場がある、というのがいい。
この手の話だと、ヒロインであるアキナに焦点があたってしまいそうなものですが、マルセルも軍師として大活躍。…最大の裏目ももちろんかましてくれますw
ドランもネタ枠を立派に務め上げており、抜群の安定感。何せ自主的にピンチに陥ってますしねぇw(ちゃんとバトルでも大活躍してますが)。
ギィに至ってはマムの救出というとんでもなく美味しいイベントがあり、ニヤニヤが止まりません。
更にこれまで関わってきたNPCとの絆、敵との因縁が絶妙に絡んできて懐かしさを感じつつ、話の厚みがますのが素晴らしい。
特にグリンダはアキナの敵対心や競争心を煽れる希少なライバルなので、ある意味魅力的というか。…だからこそ、アキナの憤りが熱いのですけれど。
また、シナリオの組み立てが熱い。ギミックも非常に良くできています。
ラスボス・最大の敵、の設定(?)も深いですし。なるほどそうきたか…って感じ。
ラストバトルも単なる力押しではなく、演出を絡めて危機感を煽る様が素晴らしい。
…パーティメンバーの最大の敵は、GMのクリティカルだっただろうけどw
イラストの可愛さ、かっこよさ、躍動感もあって、本当に1冊読むのが楽しくて仕方なかったです。
クライマックスの迫力あるイラストもよかったですが、アベルを論破するアキナの表情がよかったですねぇ。
総括して、軍記物リプレイとしては最高の出来と言えるのではないでしょうか。無印はどちらかと言うと伝説級の冒険、って感じですし。
本当に大好きなシリーズでした。また、どこかでエンジェルファイヤーの面々が出てきてくれたらいいですねぇ。
皆さんお疲れ様でした。