【感想・ネタバレ】ASEANは日本経済をどう変えるのかのレビュー

あらすじ

激動を続けるASEANの行方を
わかりやすく解説!

増え続ける人口に、高止まりする成長率。2015年の共同体設立を前に、ASEANに高い注目が集まっている。果たしてASEANは、低迷を続ける日本経済を救う鍵になるのか。気鋭のエコノミストが最新の情報をもとに、域内分業化が進む「大メコン川流域圏」や、計画中の巨大都市「イスカンダル」、共同体設立で誕生する「六億人超の経済圏」など、生産・物流・消費をめぐる大きな変化を描き出す。

■目次
第1章 ASEANが日本経済を動かす
第2章 「大メコン川流域圏」が生産・物流を変える
第3章 なぜマレー半島の国々は急成長できたのか
第4章 超巨大市場で日本はいかに戦っていくべきか
第5章 ASEANに「試練のとき」が忍び寄っている
終章 これからのASEANとの付き合い方

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Posted by ブクログ

西濱徹著「ASEANは日本経済をどう変えるのか」NHK出版新書(2014)

共同体設立目前のASEANの市場について全体像を説明しています。個人的には、若干筆者の意見があまり記載されておらず若干物足りなさを感じましたが、読みやすくASEANの行方についての全体像を最初に理解するにはよい本だと思いました。

*日本製品はASEAN市場で通用するのか?ある調査によると、高品質、評判がよい、などという形で日本製品が多くの国で評価をうけていることがわかります。一方、気がかりなのは、活気や勢いがある、センスがよい・かっこいい、といった点では、軒並み評価が低くなる傾向が強まっていることです。
*ASEANは経済が大きく飛躍するチャンスが眠っています。一方で、日本国内では、まだまだASEANなどの情報を適時適切に得るツールが不足しています。
*ASEAN外交の新たな原則である「安部ドクトリン」が表明されています。(1)自由、民主主義、基本的人権等の普遍的価値の定着及び拡大に向けたASEAN諸国とともに努力していく、(2)力ではなく法が支配する、自由で開かれた海洋は公共財であり、これをASEAN諸国とともに全力でまもる、(3)様々な経済連携のネットワークを通じて、モノ、カネ、人、サービスなど貿易および投資の流れを一層深め、日本経済の再生につなげ、ASEAN諸国とともに成長する、(4)アジアの多様な文化、伝統を守り、育てていく、(5)未来を担う若い世代の交流をさらに活発に行い、相互理解を促進する、といったことが歌われています。

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2015年04月04日

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