あらすじ
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五月(さつき)がであったのは、誤配されてきた、イノシシの変種!ではなかった、ほんものの夢を食べるというバクだった。名前は夢姫。バクのやんごとなきお姫さま。なんだかいつのまにか五月は夢姫のペースに乗ってしまう・・・しかも、ふたりは不思議な館に迷いこみ、そこで、得体のしれない生き物たちとつぎつぎに友達になっていく。ちょっぴりミステリアスな物語。
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Posted by ブクログ
柏葉幸子さんの新刊、期待を裏切らないおもしろさ、ほっこり暖かい気持ちをくれる快い読後感。これのひとつ前に出た「おつかいまなんかじゃありません。」によく似た構成になっている。
ごく普通の一日のはず、いつもの日常世界から、とんでもない災難で、突然不思議の国の騒動に巻き込まれてしまう主人公の女の子。…何しろ、ちょっとずるくてずうずうしくて小憎らしいけど、何だか結局好きになってしまう、憎めないキャラクターと物語の進行の絡み具合がとっても魅力的なのだ。
気取り屋で勝手でつきあいづらいと思っていたバクの夢姫とやっと友達になったのに、お別れ。その冒険の終わりの寂しさが、再び未来の再会と希望のぬくもりに包まれて終わる、このエンディングの読後感に、ほうと心が温まる。